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津留崎和義准教授研究室・木村眞実教授研究室・NPO法人slopeersが一般社団法人ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構主催のイベントに参加

2024年3月17日(日)、雲仙市小浜で開催された「ONSEN・ガストロノミーツーリズム*1」に、津留崎和義研究室・木村眞実研究室*2・NPO法人slopeers*3から学生19名が、運営サポートスタッフとして参加しました。

今回の学生の参加は、雲仙の歴史・文化を理解し、新年度からのゼミ活動に役立てることを目的としています。

雲仙温泉での本イベントの開催は今回で4回目でした。テーマは「めぐる・たべる・つかる」で、参加者は雲仙地獄や白雲の池など、自然豊かなスポットを巡ります。ルートには複数のステーションが設置されており、各ステーションでは地元雲仙市産の食材とお酒を楽しむことができます。

当日は、県内外から約200名が参加し、学生の先導で、温泉神社、清七地獄、泥火山、旧八万地獄、原生沼等がある8㎞のコースをめぐりました。小雨が降り、霧が深いお天気でしたが、幻想的な地獄の風景に歓声があがりました。参加者は、コースをめぐりながら、エタリ*4の天ぷら、雲仙牛たたき、雲仙ハヤシ、小浜にある牧場の無添加チーズ、雲仙クリーンポークと八斗木ネギのソテー等に、オリーブスパークリングワイン、みかんワイン等、地元の特産品を使った料理などを楽しみました。

運営サポートに参加した学生の感想は以下の通りです。

〇今回のように、見てほしい場所を巡りながら特産品を食べてもらうことで、その地域について知ってもらうという取り組みはとても効果的なのではないかなと思った。今回来場いただいた方の出身地や、ONSENガストロノミーツーリズムを知ったきっかけ、感想などを知ることができるアンケートを実施すれば、その結果から、今後また似たような取り組みを行っても効果を期待できるのか知ることができると思う。

〇1日目に地獄ガイドを体験したことで、雲仙地獄の成り立ちや歴史・役割・各名所を知ることができた。そして、2日目のONSENガストロノミーの際には、地獄ガイドで得た知識をもとに参加者からの質問に答えることができ、雲仙の魅力を初めて自分の言葉で伝えることができた。今後も引き続き、雲仙市の活性化に向けて取り組むが、まずは自分が雲仙の人々と交流を深め、雲仙について十分に理解することが重要だと感じた。そうすることで、雲仙の魅力を最大限に発信するこが可能になると思う。

〇1日目の地獄巡りでは、雲仙の歴史をはじめ様々なことを学ぶことができたので、今後の雲仙でのゼミ活動で活かしていきたいと思う。

今回は津留崎ゼミと初めての活動だったが、ONSENガストロノミーの準備などを、協力して楽しみながら行うことができた。当日は雨だったが、柔軟に対応することができた。現地のスタッフのやさしいサポートのおかげで最後までやり切ることができ、貴重な体験になった。これからも雲仙での活動に積極的に参加し、地域の方と協力しながら成長していきたいと思う。

*1 ガストロノミーツーリズムとは、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズムで、欧米を中心に世界各国で取り組まれています。ここに日本が世界に誇る「温泉」をプラスした新しい体験が「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」です(https://www.unzen-portal.jp/)。

*2 木村眞実研究室のゼミ活動についてはインスタグラム参照
https://www.instagram.com/kimuralab._taira/?igsh=MWF1bjY1bWFrbjdpag&utm_source=qr


*3 NPO法人slopeersとは、2016年に,経済学部の学生が主体となり設立された団体です。長崎県民、そして県外の方々に長崎の魅力を伝えることによって、「みんなに愛される長崎県」の実現に寄与することを目的としています。

*4 エタリとは、長崎の橘湾で獲れるカタクチイワシのことです。少し大きくて脂の乗ったエタリは乾燥にも時間がかかり煮干しに不向きなので、地元では古くから塩漬けにして保存していました
https://anabana.com/calendar/3468.html)。