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Faculty of Economics,
Nagasaki Univ.

長崎大学 経済学部

The dance floor of economics

長崎大学
経済学部
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井畑 陽平教授

  • 総合経済第二講座
  • 経済コース
  • 経営コース
  • 地域デザイン領域
  • セオリー・オブ・ハーム
担当講義
経済法Ⅰ、
経済法Ⅱ
専門分野
独占禁止法、
競争政策
研究テーマ
巨大デジタルプラットフォーム規制、取引の「公正」
所属学会
日本経済法学会

独占禁止法の魅力とは

私の講義では、経済法(独占禁止法)が実現を目指す社会のあり方と独占禁止法の禁ずる競争制限行為がもたらす弊害の作用機序(セオリー・オブ・ハーム)とを体系的に理解できるように努めています。また、独占禁止法が、経済学と法学とが協働する学際的な領域である魅力を伝えるため、「SDGsと独占禁止法」などのトピックをフォローして講義しています。さらに、地域社会での関心が高い時事問題を取り上げて(例:十八銀行と親和銀行との経営統合)、講義内容と社会で起きている現実との関連について、分かりやすく説明しています。

テキストを読み、実例や判例を用いて、「法を適用すること」の理解を深める。

ゼミでは、学生皆さんが主体的に行動することを前提として、教員は、学生各位の個性を見いだし、それぞれの学生の長所を伸ばすように留意しながら、高度専門人材として将来各種方面で活躍できる社会人育成を心がけて取り組んでいます。具体的には、専門分野で広く読まれている最新の専門書や賛否両論ある最近の裁判例などと取り上げて、ゼミ学生と教員と一緒になって問題点や疑問点、意見を交わすグループ・ディスカッションを行っています。ゼミでの研究活動を通して社会人として必要とされるさまざまな能力を身につけ、そしてなにより、一緒に研究し学問に触れることの楽しみを伝えたいと思います。

「独占と、法律を用いてたたかう」。利便性と消費者による支持の結果か、独禁法違反の発露か。

いわゆるGAFAや楽天・ヤフーといった巨大デジタル・プラットフォームが提供するサービスは、いずれも非常に便利なものであり、それらによって消費者・企業、そして政府に至るまで、かつてない便益を享受しています。しかし、デジタル・プラットフォームそれ自身は、独占化・寡占化、それに規模の巨大化が急速に進行しており、結果として、活発なイノベーションが阻害され、社会全体に多元的なリスクを生じさせているという懸念も、広がっています。これらの社会経済的状況を踏まえて、私は、「独占禁止法や各種事業法を活用したデジタル・プラットフォーム規制をいかにデザインするべきか」を核心的な問いとして設定し、研究を進めています。

長崎の名所をめぐり、山にも登る。

本学に着任して以来、時間を見つけて県内各所を訪ねて長崎の歴史を実感しています。また、対馬や五島などの離島部にも足を伸ばして、おいしい地元料理を楽しんでいます。長崎電気軌道(長崎市内の路面電車)、島原鉄道、松浦鉄道などにも乗り、風光明媚な環境を楽しんでいます。山登りも好きです。坂の町長崎で、軽い登山を満喫しています。

独占禁止法を学び、法的な思考方法を身につけよう。

私は、市場でのビジネス活動を規律する法規制のうち、特に、競争法(独占禁止法)のあり方について研究しています。独占禁止法は、その名称から得られる印象と異なり、大企業のみならず身近にある中・小規模の企業にも適用され、企業のマネジメントを考える上で無視できない法律です。独占禁止法の勉強をきっかけとして、ビジネス活動に携わる一社会人として必要とされる法的な思考方法を、ともに学びましょう。