日本はどのように工業化を成し遂げたのか。そして、工業化による「光」と「影」は？

日本経済史では日本の工業化に焦点を当てます。具体的には、江戸時代の日本において工業化の前提となる諸条件が整備されたにもかかわらず、同時代においてはなぜ工業化を実現できなかったのかを解説します。そのうえで、明治時代の前期から急速になぜ工業化が急速に進展していったのかを明らかにする一方で、工業化がもたらした「光」と「影」はどのようなものであったかを検討していきます。

人物から検討する日本経済の歴史。長崎ゆかりの経済人は日本の近代化にどのように貢献したのか。

平成30年度に第1期生を迎えたゼミでは、現在に至るまで、長崎ゆかりの経済人は日本の近代化にどのように貢献したのかを、可能な限り一次資料を読み解いて明らかにすることに取り組んでいます。ゼミでは個人報告が中心ですが、歴史研究には現地巡検も不可欠ですので、長崎の史跡巡りを定期的に実施しています。また、グループによる研究活動もおこない、その成果は他大学との合同ゼミで発表しています。

運命の赤い糸に結ばれて。研究テーマは突然に！

私は大学院時代から幕末・明治時代に官僚、思想家として活躍した神田孝平の研究に取り組んでいます。長く研究を続けることができるのは神田孝平と赤い糸で結ばれているからとしか考えることができません。神田研究に取り組むきっかけも偶然でした。大学院時代にある本を探す目的で図書館に行ったとき、偶然手にした別の本に神田の書いた建議書が載っており、それに強烈に惹かれたからです。ですので、あの日、あの時、図書館で本を手にしなければ神田と私は「見知らぬ二人のまま」であったかもしれません。研究テーマは偶然に決まることもあります。

推しは、人生そのもの。

推しは阪神タイガースです。「推し活」というよりも私の人生そのものです。

幅広い知識を修得することができるのが長崎大学経済学部です！！

経済学部といえば経済学を学ぶ学部でしょうと多くの人は思うでしょう。しかしながら、長崎大学経済学部には経済学のみならず、経営学、会計学、法学、言語学など多岐にわたる分野の先生が在籍しています。これらはすべて社会における人間行動を体系的に理解するうえでは必要不可欠な分野です。従いまして、経済学部と名乗ってはいるものの、長崎大学の経済学部はそれを越えた社会における人間とは何かを追究している。そんな学部であると考えていただけると嬉しいです。