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Faculty of Economics,
Nagasaki Univ.

長崎大学 経済学部

The dance floor of economics

長崎大学
経済学部
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原 由紀恵助教

  • 総合経済第二講座
  • 国際ビジネス領域
  • 英語で討論
担当講義
Academic Reading,
英語ビジネスコミュニケーションI, II 等
専門分野
心理言語学、
文理解、
英語、
L1、
アスペクト
研究テーマ
文法アスペクトと文構成素の心理言語学的考察
所属学会
日本言語学会 (LSJ)、
日本英語学会 (ELSJ)、
言語科学会 (JSLS)、
第二言語習得研究会 (JASLA)

Feel comfortable using English

海外経験を生かして、各種英語科目を英語「で」学べるように、教材や形式などにも工夫を心がけて担当しています。英語が使えるようになる、というのは翻訳できるようになること、ということでもなく、自分の言いたいことが相手に発信できる、また相手のメッセージをよく理解してあげるということができればOKで、そこを目指しています。その時、文法や語彙の理解がずれるとメッセージがずれますので(例えば将来、大事な商談がずれるといけない)、文法や語彙の理解は優しい味方なんですよね。そういうことも補足したり英英辞典を活用したり、海外で出版された教本を使って、留学等に必要な論述構成を学んだり海外様式にも自然に慣れつつ英語を多用して学びます。時には最近海外でよく見かける表現や興味深い言い方を、授業内ですぐに紹介したりもしています(たとえば kudos to…や a shout-out to ...わかりますか?)。英語を使う機会や積極性が大切で、英語を使うことは自然なこと、できるだけ発言したり、ペア・グループワークを組み込んでいます。可能な限り授業は英語のみで行うようにして(学生の皆さんも、わたしも)、留学生が参加していたり、英語でのやりとりが弾む姿には私も嬉しくなります。

「経済・経営」×「言語」

もっぱら英語科目を中心に担当していますが、ゼミで取り組むなら、「経済・経営」と「言語」の「接点」に皆さんが見出す興味の探求と問の解明をサポートしたいと思います。そしてそれらは英語「で」学ぶ機会となるように、すべて英語で行い、海外の文献に触れ、英語で討論できる、そうした場となることを期待しています。

時間の意味を文から構築するプロセス

言語は人間の日常に欠かせないもので、言語を知ることは人間を知ること、理解することにつながります。わたしは心理言語学(人間がどう言語情報を処理して文を理解するか、等)で言語実験を行いますが、ある特定の情報が人間の意味解釈の構築に与える影響が、1/1000秒単位で計測される短い時間の中に有意差として浮かびあがるのは面白いことです。研究テーマは、時間の解釈です。そのあり方に普遍性があるとしたら、つまり、目に見えぬ特定のシステムに私たちが一様に従っているということがあるとしたら、なんだか不思議な気持ちになりますし、言語教育への知見にも繋がります。世界に数多くある言語は多様ですが、実は多くの共通性があります。例えば世界には6000以上の言語がありますが、子どもは言語獲得の段階で、ある時間的性質をもつ動詞とある時間的文法表現(たとえば進行形)を組み合わせて一様に使い始めることが広く観察されています。それはなぜでしょう、そこに横たわるシステムはなんでしょう、それは言語処理に関わるどのような脳機能によるものなのか…。そういうことを解明したいのです。

Hawaiʻiと長崎と。

世界を身近に感じるとウキウキしますよね。現代では世界と繋がる方法が豊かですし、海外の言語や文化に日常的に多く触れることができます。そんな中でも長崎とハワイは似ているなぁと感じています(ハワイ6年半の在住歴から)。海と山に囲まれ、多彩な文化があり、猫がいて鳥の声も美しく、ゲッコーも出る(ヤモリのこと。ハワイでは幸運のシンボルとして親しまれる)。経済学部から見る西山はタンタラスの丘です。ブーゲンビリアを見かけると嬉しくなり、30cmに満たなかったプルメリアの苗は(この気候ですので育てやすい)今やわたしの背丈ほどに成長して、柔らかな手触りとかぐわしい香りの花を体感できるのが夏のお楽しみ。

言語を増やして経験を増やす。

若い時に頑張っていたことが、自分を支えてくれます。そしていろいろな経験に飛び込み、触れて吸収してみること。経験の機会は大学の隅々に広がっていて、学んだことはすべて必ずどこかの何かの役に立ち繋がっていきます。例えばわたしのハワイ留学では、冬が無いことを実感するのは良いショックでした。冬を耐えれば春が来る、のような人生観は合わないのです。なんだ、それでいいんだと、こうあるものという観点ではなく別の観点があることを持てることは人生を豊かに、強く、してくれます。英語はそうした経験の幅を増やしてくれますし、自分の経験を誰かの役に立てるときにもより多くの人に還元できます。そして英語はツール。英語だけではない、自分の強みを育てていきましょう。