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Faculty of Economics,
Nagasaki Univ.

長崎大学 経済学部

The dance floor of economics

長崎大学
経済学部
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辺見 英貴助教

  • 総合経済第二講座
  • 経営コース
  • 社会イノベーション領域
  • 従業員の沈黙
担当講義
企業論、
中小企業論、
企業論特講、
専門ゼミ、
卒研ゼミ
専門分野
組織行動論、
経営組織論
研究テーマ
職場における従業員のコミュニケーション(沈黙および発言)に関する研究
所属学会
組織学会、
経営行動科学学会、
人材育成学会

ケースに基づいて、企業メカニズムおよび企業の社会的役割や位置づけを学ぶ。

講義では、企業のメカニズムや、企業の社会的な役割や位置づけについて、実際に組織で生じる現象や事例を交えながら教えています。私が担当している企業論では、企業の形態や機能を理解することを目的としています。具体的には、バリューチェーンを始めとする企業が付加価値を生み出す仕組みや、経営組織論や経営戦略論、マーケティング論をもとに包括的に論じて、企業活動の理解を深めていきます。さらに、家族経営や中小企業のような多様な企業形態や、ガバナンス論といった企業が抱える課題についても扱っています。

意味あるモノのつくり手を目指したアクティブでクリエイティブな実践的学習の場

ゼミでは、企業や行政で働く実践家や地域の方々とともに、問題解決型学習(PBL)をしています。辺見ゼミは「意味あるモノのつくり手になろう」をコンセプトに、プロジェクトで扱う商品やサービスが、顧客やクライアントや地域社会、そして自分たちにとって、どのような意味があるのかを考えます。その意味づけのために、1年を通して問いのつくり方を学びます。少人数チームによるプロジェクトはすべて学生のアイデアから生まれています。これまでの活動では、小中学生やそのご家族を対象として、稲佐山公園でモルックのワークショップを開催したり、長崎市南部の野母崎でいかだづくりやレジンアートの制作をしたりしました。これらのプロジェクトは、経営学を用いて収支計算や広報に至るまですべて学生たちがマネジメントしていきます。加えて、他大学や他のゼミとの合同発表会を開催するなど、新鮮な学びの場も多くあります。

みえない声に耳を傾けたくて始めた沈黙研究

私の研究テーマは、職場における従業員の沈黙および発言に関する研究です。このテーマを選択したきっかけの1つには、学生時代のゼミ活動でメンバーから意見を聞く難しさを痛感した経験があります。なぜ、メンバーは会議で意見を言えないのか、どのようにすればメンバーと活発に意見交換ができるのか、といったことに関心を持ちました。研究を進めていくうちに、経営学の組織行動論で扱われる「従業員の沈黙」という概念をみつけ、沈黙が抱える多義性に驚き、着目しました。現在の研究では、行動として捉えづらい沈黙をどのように捉え直すことができるのか、といった点や、沈黙のいいところ(向社会的な側面)に関心を持っています。

興味の裾野を広げるような生活をしています。

趣味は、旅行やキャンプ、美術、建築、映画、フットボールの鑑賞とたくさんあります。これらのテーマに関する書籍を読むのも好きです。特に旅行は、その土地の文化や歴史、生活の違いを感じられるのが楽しいです。私は北海道出身なので、長崎を含む九州各県の暮らしぶりから日々刺激を受けています。これまで研究してきた専門分野で扱っている論理や枠組みを無意識に他の分野に敷衍しながら、理解しようとしているのかもしれません。

行為をしながら、問いをつくろう。

研究とは、自分が関心のあるテーマに対して深く理解する営みです。大学やビジネスでは、学校の試験のように先生が提示する問題に答えるだけでは不十分であり、自ら問いをつくる力が求められます。問いをつくるとは、「やりたいことや、やるべきことをつくる」と言い換えても良いです。やりたいことがあれば、その専門性を高めていきましょう。もし、今やりたいことがないのであれば、一緒に大学で問いをつくっていきましょう。