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- 【長崎大学経済学部ディスカッション・ペーパー・シリーズ】
List of Discussion Paper Series
- No.1999-02 (Aug 1999)
- Money and Good, Liquidity and Acceptability
- Atsuyuki FUKAURA (Professor, Faculty of Economics, Nagasaki University)
- 論文要旨:
- 物々交換経済に見られるように、すべての財は交換手段として用いられる可能性を持つ一方、財それ自体として消費されうる。それに対して、近代的な経済は特定の財のみが交換手段として機能する貨幣経済として特徴づけられる。物々交換経済はどのような過程を経て貨幣経済へて進化するのかを、すべての財に潜在的に含まれる交換手段としての2つの要素 (流動性(liquidity)、受容性(acceptability)) およびそれによって決定される経済全体の交換可能性 (貨幣性(moneyness)) を中心に考察した。そして、ある財の流動性が何らかの理由によって高められ、それに伴い受容性が高まるという過程を想定することにより、単一の財が貨幣として機能する経済を論理的に再現した。この分析は、近年注目を集めている債権流動化の機能について興味深い含意をもたらす。