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経済学部新任教員のご紹介 (加藤 誠先生)

2021年8月11日

令和3年8月1日付で長崎大学経済学部に加藤誠 (かとう まこと) 教授が着任されました。


【研究内容】

「国際貿易の秩序ある発展に資する制度・規制の在り方」

国際貿易は企業の経済活動において、また、人々の日々の生活において、なくてはならないものとなっています。他方で、ルールに基づかない無秩序な貿易の拡大がもたらす負の影響は看過できません。また、数量や金額の面では小さくても安全保障上の脅威となりうる貿易取引も存在します。

保護主義的な障壁の削減・撤廃による国際貿易の自由化・円滑化と、不公正・不適正な貿易取引からの国内の生産者及び消費者の保護との両立(バランス)を確保するために必要な制度・規制の在るべき姿について研究しています。


【担当授業科目】

「国際協力機構論」

経済のグローバル化が進展する中、自国のみでは対応しえない種々の課題に対して、国際的な協力枠組みの下で、各国が連携して取組むことが重要となっています。

本講義では、経済分野における主要な国際協力機構について、その設立趣旨及び役割並びに実際の活動状況等を学んでいきます。多国間協調主義の理想と現実 (限界) を踏まえたうえで、日本が国際社会において果たし得る役割についても考えていきたいと思います。


【学生の皆さんへメッセージ】

長崎は、幕末期におけるいわゆる「開国」の遥か以前から外国との交易窓口となり、和華蘭文化を育んできました。インターネットにより日本中のどこにいても世界とつながれる時代になり、また、コロナ禍によりオンライン授業が増加し、学びの場所と内容のつながりが薄れてきていますが、この長崎の地で学ぶことを選ばれた皆さんには、国際的な視点を持ち、複眼的な考察ができるようになっていただきたいと思っています。講義や演習等を通じて、そのための一助となれるよう努めていきます。