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福岡国税局 平井局長が登壇されました。

令和4年6月1日(水) に、租税法及び国際協力機構論の授業の一環として福岡国税局平井局長をお迎えし、『我が国の財政と税務行政の課題』というタイトルでお話しいただきました。


講義をする平井局長
(片淵キャンパス講義室)

平井局長は平成20年から23年まで長崎大学経済学部教授を勤められ、その頃の思い出とともに、わが国の財政の状況、税制から税務行政に至るまで、幅広くご講義いただきました。

具体的には、財政の状況については、日本は慢性的な財政赤字が続いており債務残高が多額であること、少子高齢化の進展や社会保障給付費の増大も大きな課題であること、現在は受益と負担のバランスが取れておらず、現在の財政支出は将来世代への負担の先送りであることなどをわかりやすくお話しいただきました。また、税の面については、日本の税制の歴史や現在の税制の概要について触れるとともに、国税当局はAIなどの最新技術を活用しつつ税務行政を推進していることや、職員のワークライフバランスを重視していることなど、国税当局の現状についてもご説明いただきました。

受講生から提出された感想内容からも、債務残高対GDP比が世界最下位であることへの驚きとともに、財政が危機的な状況にあることへの危惧のほか、国税庁の役割や税務調査の状況などについて新たな知識を得られた旨が多く見られました。このことからも、学生の財政、税制や税務行政への関心を惹起した刺激のある内容であったことがうかがわれます。


講義後に深浦学部長と歓談する平井局長