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patagonia日本支社と長崎大学経済学部山口ゼミの学生が連携して「公正な移行」にかかるフィルム上映会&オープンフォーラムを開催しました。

2023年2月26日(日)、patagonia日本支社と地域社会の持続可能性について学ぶ長崎大学経済学部山口ゼミが、同社制作の映画「ニュートック (NEWTOK) -反乱を起こす水」の上映会、スピーカーに東北大学東北アジア研究センター・同大学院環境科学研究科教授の明日香壽川さん、一般社団法人Climate Integrate代表理事の平田仁子さんをお招きして、同ゼミ生がモデレーターを務めるオープンフォーラムを開催し、70名程度が参加しました。

フィルム上映会では、アラスカのベーリング海沿岸部、気候変動の影響によって水が台地を浸食して消滅しつつあるユピック族の小さな村:ニュートックの今に触れることを通じて、21世紀のアメリカにおいて初めての気候難民である彼らが求める気候正義とは何なのかを考える機会を提供しました。

また、オープンフォーラムでは、2名のスピーカーが、ニュートックの感想にはじまり、世界や日本の気候変動や脱酸素の現状、それらを踏まえた長崎の可能性や課題についてディスカッションしました。特に長崎については、従来型の火力発電から洋上風力発電等への転換による再生可能エネルギーの活用や地域自給についての知見が披露され、参加者も興味深く聴き入っていました。

オープンフォーラム後、参加者からは、SNS等で「気候難民という言葉をはじめて知った」「もっと危機感を持たないといけない」などの声があがりました。また、山口ゼミ生は、「patagoniaのスタッフと協働することで、ミッションを貫く重要性や難しさに触れることができた」との感想に象徴されるように、地域社会の持続に貢献する企業の実際を学ぶ機会を得ました。

「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」をミッションとするpatagoniaと「遠い時間、広い空間や多様な人々を想い、考え、行動する人材の育成」を目指す山口ゼミとは、過去にも「2019 Worn Wear College Tour」を開催するなどしてきました。今後も、互いのミッションを尊重しながら、地域から地球全体にいたる自然や社会の持続を実現すべく協働していきます。

また、経済学部としても、2023年度よりスタートする新カリキュラムの下で、地域デザイン領域を中心に地域社会の持続性にかかる学びを加速します。

*NEWTOK (ニュートック) 特設サイト
https://www.patagonia.jp/stories/newtok/video-116909.html

*patagonia
https://www.patagonia.jp/home/

*長崎大学経済学部山口ゼミ
https://www.facebook.com/jylab
https://www.instagram.com/j.yamaguchi.lab/

*経済学部の新カリキュラム
https://www.econ.nagasaki-u.ac.jp/intro/course/index2.html

*2019 Worn Wear College Tour
https://x.gd/vNwZu