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経済学部新任教員のご紹介 (鈴木 崇文先生)


令和5年8月1日付で長崎大学経済学部に鈴木崇文 (すずき たかふみ) 教授が着任されました。

【研究内容】

「統合された国際貿易サプライチェーンにおける経済効果の総合的な研究及び現実の政策実施効果」

貿易情報連携プラットフォームの活用やAI等のシステム分野における最新技術の進展等により、これまで不可能とされてきた完全に自動化された異なる国家間を跨いだ国際貿易サプライチェーンの管理が実現可能となろうとしています。

その場合における、必要な制度的・技術的な条件や貿易拡大等による経済効果 (貿易額の増減や経済波及効果等)、世界経済や地域経済の発展モデル等を総合的に研究することにより、逆算的に、現在、各国により実施されている地域的な自由貿易協定政策や、経済安全保障の観点からの貿易制限措置、アンチ・ダンピング関税等の貿易救済措置等が存在する場合における、各種政策を実施した場合の現実的な経済的影響度 (政策効果) 等について研究しています。

【担当授業科目】

「国際協力機構論」

経済のグローバル化が進展する中で生じる国際経済をめぐる様々な課題に対しては、国を超えた枠組みである国際協力機構において、各国が協力して対処していくことが重要です。経済に関する国際協力機構に焦点を当て、その設立目的、組織、主な活動内容等を理解していくこと、国際経済上の課題に焦点を当て、関係する国際協力機構が、その課題に対してどのように関与・対応しているかを理解していくこと等を主に扱っていきます。

【学生の皆さんへメッセージ】

日本の玄関口として外国との国際貿易が行われていた長崎は、知識や技術においても海外に対し常にオープンに開かれていた最先端のゲートウェイであり続けていたといえ、「写真、印刷、通信」等を始めとしたコミュニケーションの重要なツールの日本の発祥の地とも認識されています。

大学における時間は、後から振り返ってみれば、生涯にわたる友人や新しい出会い・経験、そして興味やモチベーションが得られ、挑戦が可能なかけがえのない日々だと思います。この素晴らしい長崎の地で、国際的な視点を持ちながら、新しい取り組みに励んでもらいたいと思います。