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経済学部桑波田ゼミ生が長崎県の若者の人口流出問題をテーマに調査
シェアサイクルの可能性

経済学部の桑波田研究室のゼミ学生は、長崎県の若者の人口流出問題をテーマに調査、研究を行っています。

長崎県は、他県への転出が多く、人口減少が公共サービスや地域産業に悪影響を及ぼしており、その解決が急務となっています。特に15~24歳の若年層の転出が大きな割合を占めています。

桑波田ゼミでは、道路の渋滞や交通機関の混雑、坂の多さなど交通事情が魅力を低下させる一因になっていると考え、長崎の交通アクセスを改善するため、全国でも普及が始まっているシェアサイクルに着目し調査を開始しました。

調査の中で、オフィス用品の販売を手がける企業「株式会社イシマル」が長崎市内でシェアサイクルの導入を検討していると伺い、同社を訪問しインタビュー調査を実施しました。


株式会社イシマルの石丸太裕氏から、シェアサイクルの将来性、混雑緩和の効果、地域産業への影響、環境問題への配慮などについて説明を受け、その後は意見交換を行いました。

観光スポットと連携した割引サービス、若者向けのSNS宣伝、アプリの年配者の利用の問題など、今後の展開や課題について活発な議論が行われました。

石丸氏は「大学生がシェアサイクルに関心を持っていることがわかって嬉しい。シェアサイクルの導入は1社だけでは難しいハードルがある。地域全体で協力して機運を高めていければ」とコメントしました。


今後、桑波田ゼミは、大学生を含む若者のニーズを更に調査し、その研究成果を自治体や関係各者へ提案する機会をもうけ、共有していきます。