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経済学部のゼミ学生による3ゼミ合同活動報告会を開催

1月19日(月) に、経済学部の髙井計吾助教ゼミ、辺見英貴助教ゼミ、林麗桂助教ゼミの学生が、ゼミに協力いただいている事業者をお招きして、今年度のゼミ活動報告会を行いました。

協力いただいている事業者と共に年度初めに掲げた目標に向けて活動した成果を、他のゼミ学生の前で発表し、ゼミの垣根を越えた意見の交換を行いました。

発表内容と協力事業者は以下のとおりです。

【髙井計吾助教ゼミ】協力事業者:株式会社すみや

発表内容:シュガーロードPRを目的とした、出島フェスタでのクイズ巡り企画、長崎大学教育学部附属小学校でのイベント実施、および長崎県ブランド農産加工品認証制度「長崎四季畑」に関わる企画など

事業者からのコメント:本年度のゼミ活動はすみやだけでなく県庁、市役所、出島、小学校など多くのステークホルダーが関わるプロジェクトになった。ゼミ生の皆さんにとってはやるべきことが多く、特に後期はイベントの企画・参加が続き、大変であったと思うが、よく最後まで全員で力を合わせて頑張ってくれた。是非今回の学びを、今後の就職活動などに活かしてほしい。そして来年度の活動に向けて、ゼミの後輩に自身の経験を受け継いでいってほしいと思う。

学生の感想:ゼミ活動を通じて、クライアント事業者様とのプロジェクトはもちろんのこと、県庁や市役所との協働、イベント参加、工場見学などの体験は、それ自体が貴重な学びのきっかけになったと思う。また、シュガーロードのPR活動を通じて、人に何かを「伝える」にはまず自分が対象に興味を持って「学ぶ」必要がある、という気づきを得ることができた。反省点としては、途中から与えられたテーマである四季畑とシュガーロードをうまく結びつけられず、モチベーションの低下を招いてしまったこと、これまで学んだ経営学・経済学的知識を応用する機会が限られていたことなどが挙げられる。これらの改善については来年度以降の後輩たちの活動に託したい。

【辺見英貴助教ゼミ】協力事業者:のもざきぐらむ

発表内容:野母崎地域における親子向けイベントの実施、貸切フリースペース「野母んち」活用のアイデア提案、野母崎地域のホームページ作成

事業者からのコメント:今年度の学生さん達は、野母崎というエリアに“現在無いもの”かつ“あったら嬉しいもの楽しいもの”を的確に捉え、高いモチベーションを保ったまま、実現にまでこぎつけてくれた。その中でこちらも沢山の刺激を頂き、私の血となり肉となったので、それが今後野母崎という町に良い影響をもたらしていくと思う。

学生の感想:辺見ゼミでは、3チームからの発表があり、1年間を通して学べたことは次の通りです。1チーム目は、「地域の強みである海や自然を活かしたアクティビティの企画立案やイベントの実施を通して、野母崎を盛り上げる活動に取り組んできました。イベント当日は、運営に携わる中で、参加者から直接感謝の言葉を貰ったことに大きなやりがいを感じられました。」2チーム目は、「1年間のプロジェクトを進める上で、大学生目線でのアイデアを創出することが非常に重要だと学んだ。特にやりがいとワクワクを重視することで、自分たちならではの独創的なアイデアが生まれることを実感した。」。3チーム目は、「私たちはホームページづくりを行った。ヒアリング調査などを通して、地元の方の想いや野母崎の魅力を知っていく中で野母崎を好きになり、楽しんで魅力発信のための活動を行うことができた。」

【林麗桂助教ゼミ】協力事業者:株式会社谷川建設

発表内容:株式会社谷川建設に対して、組織の課題解決のための社員参加型ワークショップの企画を、3チームに分かれて行い、選ばれた1チームの案を実施することになった。

事業者からのコメント:谷川建設の課題にマッチした、学生ならではの目線でワークショップを企画してくれました。インタビューによる課題の分析から会場の運営まで、学生自身でやり遂げることができていてとても頼もしく、我々としてもとても助かりました。来年度も、対話を重ねながら、方向性を決めていきたいと思います。

学生の感想:どの班も中間発表から目的や方法を変更した点も根拠をしっかり示したり、実際に企画したものを行ってからの反省点なども原因をよく分析したりしていました。中間発表の反省を生かして詳しくまとめていたし、指摘や質問が浮かばないくらい資料が丁寧でした。時間が限られていたから細部まで計画したり、実行に至るまでの準備などができなかったが、より長い時間をかけることができたらとても良い取り組みになるものがほとんどでした。そのため、今期で終わってしまう活動になるのはもったいないので、今後も引き続き取り組んでいってほしいと思いました。

最後に、先生から学生たちへメッセージ:

辺見先生

一年間の活動を、今回の発表では10分程度にまとめたこと、その編集力に意味があり、今後の就職活動に活きると思う。また、活動について反省をして、この活動が自分にとってどんな意味があったのかを考えて欲しい。やるべきことを自分がやりたいことに変えていけるようにして欲しい。

高井先生

予定外のことをやらされたことをどう捉えるか、自分でストーリーを立てることが大切。何のためにやっているかを考え、それをモチベーションに繋げていくこと、自分のやったことの意味付けをして欲しい。

林先生

活動は失敗からのスタートだった。「やらされたくない」からだった。ただ、この失敗からは大きな学びがあった。自分たちの思いが詰まったものを作り上げる(自己尊重)ためには、その思いを大切にした上、相手と「対話の場」を、自ら主体的・積極的に作ることが大事である。そしてクライアントの思いも盛り込めた(自他尊重・自他融合)「最満足案」を最終の成果として残せた。今後も、このように、失敗があっても、その失敗から「学び」、そこから強まった「絆」を大切にしてほしい。

発表の様子