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経済学部木村眞実教授の研究室主催
野鳥観察会を開催
自然資源管理と流動人口増加へのアプローチ

2024年2月27日に、経済学部木村眞実研究室が、雲仙市小浜で、野鳥観察会を開催しました。野鳥観察のインタプリタ―として北村亘先生 (東京都市大学 環境学部) をお招きし、運営サポーターとして津留崎和義准教授 (本学経済学部)、市来勇人さん (雲仙ネーチャーガイド・経済学部非常勤講師)、松尾亜樹さん (雲仙ネーチャーガイド) の協力を受けました。野鳥観察会には、木村研究室の学生と雲仙観光局関係者らを含めて、計18名が参加しました。

今回の観察会は、野鳥を起点として、自然資源管理 (NRM: Natural Resource Management) への理解を深めること、自然資源の視点から流動人口増加につながるアイデアを得ることを目的としています。

観察会は、雲仙市小浜の「白雲の池」と「絹笠山」とで行いました。白雲の池では、朝6:20から、野鳥が行動を開始するのを待ちました。「日の出前」の数十分から「日の出後」の時間帯が、野鳥が眠りから目覚めて、採餌行動を開始する時間帯です。最初の1羽が地鳴き (じなき) (日常的な鳴き声のこと) をすると、2羽・3羽と鳴き始め、木の間を飛びわたります。鳴き声、飛び方、そして実物を目で確認して、鳥の種類を判別しました。白雲の池を1周した後、絹笠山 (標高879m) を登りました。登山道では、鳥と植物を観察しつつ、絹笠山の歴史 (19世紀末までは羊の放牧が行われ、西洋人の避暑地であった) を学びました。

今後は、学生たちが、雲仙市小浜の地域事業者や観光局等を訪問して現地調査を行い、自然資源の視点からのアイデアを関係者と一緒に検討していきます。


以下は参加学生の感想です。

  • 初めてのゼミ活動で、少し緊張していたが、この活動で多くの人と出会い、多くの経験を得ることができたことはとてもうれしかった。とても温かい人ばかりであったので、今後も積極的に地域の方々と接していき、共に雲仙を盛り上げられるように努めたいと思った。
  • 今回宿泊したゲストハウスTSUDOIには、多くの経歴や背景を持った人が集まっており、人と人の交流がどのようにして生まれるのか、新しい考え方をどのようにして得ることができるのかといったことを学ぶことができた。今後のゼミ活動の中で、いろいろな方と関わっていくことになると思うが、ゲストハウスに集まられていた方々のように、新しいものを積極的に吸収しようとする姿を参考にしたいと強く感じた。今後の活動に向けては、ゼミ生や協力してくださる方々、地域について知ろうとする姿勢を大切にしたい。
  • たった2日間だったが、ゲストハウスでも野鳥観察の際にも多種多様な人に出会い対話をすることができ感化される瞬間がいくつもあった。自分や周囲の観念に捉われず広大な視野をもってこれからのゼミ活動に専念していきたいと改めて感じた。