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経済学部新任教員のご紹介 (森田 顕仁先生)
【研究内容】
「租税法 (国際租税法など)」
経済のグローバル化に伴い、国境をまたぐ財・サービスの取引が増加しています。各国が好き勝手に税制を立法しグローバルな取引に対して課税してしまうと、複数国から課税される二重課税やどこの国からも課税されない二重非課税の問題が発生し、政府や企業にとって不都合な結果が生じてしまいます。この不都合を解消するのが国際租税法です。近年では、リアルな世界には拠点を持たず世界中でビジネスを行うデジタル関連企業への課税が問題となっており、OECDを中心として国際課税のルールが議論されています。このように、国際租税法は世界的に見ても重要性が増している分野になります。
【担当授業科目】
「租税法」
租税法とは、租税に関する法律、例えば法人税法や所得税法などのことです。私の租税法の講義では、学生の皆さんに身近な税である所得税や消費税の考え方や仕組みを中心に学びます。租税は社会・経済を映す鏡である、とよく言われます。これは、社会・経済が変われば、その背後にある税の仕組みも変化する必要があるからです。皆さんには、租税を通じて、日本の社会・経済を学んで頂ければと考えています。
【学生の皆さんへメッセージ】
私は、社会人にとって必要な3つの基礎的なスキルがあると考えています。1つ目は、自分の意見を構築するためのリサーチ能力。2つ目は、自分の意見を文字にまとめる文章力。3つ目は、(相手の意見を理解した上で) 相手に自分の意見を伝える説明力。これはコミュニケーション能力と言い換えてもいいかもしれません。学生の皆さんには、大学生活を通じて、この3つの能力を身に付けて頂ければと思います。