NEWS

公正取引委員会九州事務所の大矢所長が経済学部を訪問

7月17日(水)、公正取引委員会事務総局九州事務所の大矢一夫所長が宍倉経済学部長を表敬訪問されました。

大矢所長は、前職の公正取引委員会事務総局審査局犯則審査部第二特別審査長より、7月1日に九州事務所長に着任されたところであり、本学部から「独占禁止法」や「競争政策」を専門分野としている井畑陽平教授も同席し、宍倉経済学部長と和やかに懇談されました。また、本学部出身の辻塚祐輝氏(在学当時は井畑教授ゼミに在籍)が大矢所長に随行し同席しました。

懇談では、大矢所長の豊富な経験に基づき、独占禁止法の執行や競争政策の最新動向について意見交換が行われました。

意見交換では、離島経済の持続可能性を確保しつつ、いかに公正な競争環境を維持するか、また人口動態の変化に対応した柔軟な競争政策のあり方などについて議論が交わされました。

背景として、対馬、壱岐、五島列島などの長崎県の離島地域では、地理的制約や人口減少により、そもそも競争の条件を整えることが困難な状況になりつつあること、さらに、少子高齢化が地域経済にもたらす複雑な問題も加わり、従来の競争政策の枠組みでは対応が難しい事例が増えていることがあります。

大矢所長は長年にわたり公正取引委員会で要職を歴任され、その専門知識と実務経験は、本学部の「独占禁止法」や「競争政策」の教育研究にとって大変貴重なものです。

今回の訪問を機に、今後も公正取引委員会九州事務所と本学部との間で、独占禁止法教室等の講義・講演、さらには人的交流を含めた連携を深めていくことが確認されました。

なお、今回の懇談では、本学部出身の辻塚祐輝氏 (令和6年3月卒業) も同席されました。

本学部の在学中に培った知識が実務に活かされている好例であり、現役学生の皆さんにとっても大きな刺激となることが期待されます。

今回の懇談は、学術研究と実務の架け橋となるだけでなく、地域特有の経済課題に対する新たな視点を提供する貴重な機会となりました。

今後も継続的な交流を通じて、競争政策の発展と地域経済の活性化に寄与することが期待されます。