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経済学部新任教員のご紹介 (杜 依濛先生)
【研究内容】
「エネルギー転換と持続可能な経済成長の関わりに関する実証研究」
太陽光や風力発電のような再生可能エネルギー (以下、再エネ) 発電事業の導入拡大は、低炭素社会の実現に貢献するだけでなく、地域社会に経済的な便益をもたらします。たとえば、再エネ事業が各地域で展開されることで、多くの地元雇用が生まれ、住民の収入増加に繋がります。さらに、資材供給やサービス提供を行う地元企業にビジネスチャンスが生まれ、地域の産業が活性化することで、地域経済の成長に大きく寄与します。
加えて、再エネの利用拡大は、世界的なエネルギー価格の高騰が続く中で、エネルギー自給率の向上、高騰する電力価格の抑制、温室効果ガスの排出削減にも大きく貢献します。
このように、持続可能な社会を実現するためには、従来の化石燃料から、自然資源を活用する再エネへのエネルギー転換が欠かせません。より効率的な再エネ普及政策と電力システムの改革が求められているため、実証的な分析手法を用いて、再エネの地域経済波及効果、再エネ普及政策の評価、そして再エネの大量導入に向けた電力市場改革について研究しています。
【担当授業科目】
「アジア経済論」
相互依存が高まるアジア諸国を国家単位ではなく、地域全体として捉え、その経済発展の特徴や課題を経済学的な視点から学びます。様々な事例を用いることで、アジア諸国の複雑な経済・社会の動きを論理的に理解し、アジア経済発展の特徴や要因を把握します。また、学生には、アジア諸国が持続可能な経済発展を遂げるために解決すべき課題についても考察してもらいます。
【学生の皆さんへメッセージ】
「夫学須静也、才須学也。非学無以廣才、非志無以成学」
― 諸葛孔明『誡子』
それ学は須らく静なるべし、才は須らく学ぶべし。学にあらざればもって才を広むるなく、静にあらざればもって学を成すなし。