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経済学部ゼミ学生が組織の課題解決にアプローチ
学生提案の参加型ワークショップ「9targets」を
㈱谷川建設にて実施しました。


2024年12月16日(月)、長崎大学経済学部の林麗桂助教のゼミ学生9名が、ゼミ活動に協力いただいている株式会社谷川建設人事部に提案した組織の課題解決のための社員参加型ワークショップ「9 targets」を福岡にて実施しました。対象は谷川建設の入社1年目の社員で、19名の社員と人事部から3名が参加しました。

このワークショップは、ゼミ学生が2024年8月2日に本学で開催された企画発表会で谷川建設に提案したもので、社員のモチベーション向上や離職防止を目的とした取り組みです。https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4446.html

ゼミ学生が提案した「9 targets」は、社員が1年後の谷川建設および自分自身について考え、互いの価値観を理解し合うことで、仕事へのモチベーションを高めることを目的としたワークショップです。この企画は、ゼミ活動で得た谷川建設の組織課題に基づき開発されました。

当日は、ゼミ学生が進行を担当し、参加者同士の積極的な意見交換が行われ、自分自身や会社への期待感を共有することで、社内の絆を深める場となりました。

チャートを利用して将来について考える

以下、ワークショップ参加後の人事部や参加者、ゼミ生たちの声をお届けします。

<人事部よりコメント>

新卒1年目社員にとって、入社して半年以上を経過し何かしらリアリティーショックを感じている人もいれば、壁にぶつかっている人もいたのではないかと思います (失敗体験も多い時期)。そんな状況にいて、各種ゲームの中で、「やってみた→出来た→称賛された」という成功体験が絶妙に組み込まれたワークショップだったと存じます。


<参加者の声>

  • 久しぶりに、同期と会い、色々な話ができて、楽しかったです。また、10年後の目標を共有することができ、仕事のモチベーションアップにもつながりました。
  • 同年代の大学生の方とこんな形で触れ合うことがなかったので、一緒に活動できてすごく楽しかったです。ワークショップではありますが、普通にゲームをする感覚でいい意味で堅苦しくない雰囲気で取り組みやすくとてもいい機会だったと思いました。
  • 谷川の10年後は全く考えなかったので、そこを目指す場合は改善が必要だと思います。自分の将来については、考えることができたが、意見を出し合うという形式において、具体的に何をするかなどの具体的な行動変容は起こせないと感じました。谷川建設の未来を考える場合は、会社として目指していることやこれから何をしていくか等10年分の事業計画やざっくりとした計画が必要で、自分がどうか関わっていくべきかを考えさせる等のことが必要かと思いました。
  • 非常に楽しくワークショップに取り組めたと思いました。目標とそれを達成する要素を話し合う中で、ミニゲームがあることで間延びすることなく進めることができました。また、普段とは違う呼び方でお互いを呼び合うことはとても新鮮だと感じました。全体的に笑いの絶えない空間だったと思うので、林ゼミの皆様には感謝致します。是非来年も今回のように楽しく取り組めたらと思います。

<ゼミ生の感想と反省>

  1. 感想:ゼミ生と社員の方々の年齢も近く始めから話しやすい印象だった。始まる前から社員間での交流も見られて非常にワークショップを進めやすい環境だったと思う。ミニゲームで交流を深めながらも活発に意見交換をされていたのでこちら側が意図したとおりのワークショップになったと思う。

    よかった点:①事前に資料を読み込んできていただいたおかげでゲームの理解が早く、質問も最小限に抑えられて時間に余裕ができていた点。②アイスブレイクの盛り上がりがあったおかげで、ゲームへの導入もしやすくなった点。③質問を想定していたことにより答えに困ることもなくトラブルがなかった点。

    改善点:①自己分析が完全に社員の方々の時間になっていたので、もう少し介入できていればよかったかも。②ワークシートを早さ重視で埋めてしまっていたことにより、グループごとにどこまで掘り下げられていたかが異なっていたかも。
  2. 感想:ワークショップの目的を達成しつつ、楽しんでもらえるか不安だったが、グループ内で参加者同士が内容を具体的にしようと発言していたため、充実したワークショップになったと感じた。

    よかった点:自己分析シートを事前にしていたことで、意見が多く出ていた点

    改善点:グループに1人サポーターが付いていることや道具が多いということがあるため、容易性や再現性の面から考えると、改善する必要があると思う。
  3. 感想:想像以上に盛り上がり、ワークショップの参加者の方からも、「目標を持って仕事に取り組もうと思った」などの声が上がっていて、ワークショップの目的が達成されたと思った。年齢や職種などを超え、全員で楽しめていてよかった。

    よかった点:終始笑いの絶えない空間で、全員が楽しめていた。発言が滞ることなく、班のメンバー全員で話し合いができていた。

    改善点:班内での活動がメインになっていたので、他の班の人との交流があればよりよかったと思った。また、ゲームの最後の方は時間を気にしてマスを埋めることがメインになっていたので、もう少し時間配分を考えて声掛けなどができたらよかった。


昨年度の活動:
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4151.html
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4184.html