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経済学部新任教員のご紹介 (朱 宝玲先生)

令和7年1月1日付で長崎大学経済学部に朱 宝玲 (しゅ ほうれい) 准教授が着任されました。


【研究内容】

「商法・会社法」

商法は多岐にわたる商業活動を規律する法律体系です。国境を越えたビジネスの増加、電子商取引やフィンテックの台頭により、伝統的な商取引ルールでは対応困難な新たな課題が生じています。私は、商法の国際的なルールとの調和、デジタル化等に対応できる規制のあり方について研究を行っており、持続可能な商取引環境の法的枠組の構築に向けた提案を行っています。具体的に、AIなどのテクノロジーについて、会社法などの法的枠組でどう扱うべきか、研究しています。また、各国の会社法関係制度を比較、研究し、企業活動と法制度の最適な関係を模索しています。さらに、多国籍企業のリスクマネジメント向上に貢献するため、異なる法規制や商慣習が絡み合うなか、どのように内部統制を構築し、持続可能な成長を実現できるかを探究しています。その他、過去には国を跨るM&Aの業務に携わったことがあるため、企業が国際的に事業を展開する際、いかに法的枠組や政治的要素を克服するかなどについても、研究を深めています。


【担当授業科目】

「商法」

商法は、私人の法律関係を規律する一般法である民法を基礎としつつ、商業活動に特化したルールを規定しています。実質意義の商法は、形式的意義の商法 (「商法」という名の法律)、会社法や手形法などを含む法律の総称です。会社法は商法の中で、「会社」に関する事項に特化した法律です。会社の設立、運営、解散、取締役会や株主総会などの仕組み、企業の財務管理や責任のあり方を規定しており、企業実務と密接に関連します。私の講義では、会社法を中心に、現代のビジネス活動に欠かせない基本的な商法の考え方や仕組みについて学びます。本講義を通じて、企業活動の法的基盤を理解していただければと考えています。

【学生の皆さんへメッセージ】

私が皆さんに大学生活を通じて身につけてほしいと思うのは、「自分と向き合う力」、「考える力」、「行動・挑戦する力」、「他者とつながる力」です。自分が何を大切にし、どんな人生を歩みたいのかを考え、現状の自分を受け入れて目標を立てることは、幸せへの第一歩です。物事の本質を理解し、自分なりの解釈や意見を持ち、その考えを実現するために行動に移し、経験を積み重ねるのです。そして、自分の考えや経験を他者に伝え、共感や協力を得るように意識することです。

学びや経験を通じて、自分らしい幸せな人生を築く力を身につけてください。皆さんが一歩ずつ前に進むその姿を、全力でサポートします。