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経済学部新任教員のご紹介 (間島 羽奈子先生)

令和7年5月1日付で長崎大学経済学部に間島羽奈子(まじま はなこ)助教が着任されました。


【研究内容】

「公立図書館のサービス品質が利用者の学習満足度に与える影響」

組織の「サービス品質」は、顧客側から見たサービスの評価であり、営利・非営利組織問わず、「顧客満足度」に影響を与える重要な評価の観点です。このサービスの品質は、施設・設備・従業員の身だしなみ等の見た目、従業員の対応が丁寧で知識もあり信頼できるか等、様々な観点から評価されています。

サービス品質と満足度の関係は、性別や年齢、住まいなど顧客の違いを踏まえて検討することで、どのようなサービス品質がどのように顧客の満足度に影響を与えているのかということや、改善点を見出すことができます。

これまでの研究としては、身近な生涯学習支援施設である公立図書館に注目し、図書館の代表的なサービス品質「情報管理」「場としての図書館」「サービスの姿勢」に加え、講座や読書会等と利用者の学習満足度との関係について、利用頻度の高低によって違いがあるのかを検討していました。


【担当授業科目】

「マーケティング論」

マーケティングの目的は、顧客のニーズに基づき価値を創造・伝達し説得することです。講義では、組織が競合他社との競争の中で、強みを活かしながら顧客のニーズに対応するための基本的な活動について学びます。具体的には、顧客を年齢や性別、利用頻度などの基準で区分すること (セグメンテーション)、どの顧客層をターゲットにするのか決めること (ターゲティング)、競合他社と差別化して位置づけを考えること (ポジショニング) について理解することを目指します。また、顧客に価値があると感じてもらえるように、製品、価格、広告、流通などを通してどのように働きかけるのかについて学びます。

「マーケティング・リサーチ」

マーケティング・リサーチは、マーケティング活動に役立てるため、組織が消費者の意見や態度、行動に関するデータを収集・分析する活動です。例えば、商品のユーザーから意見を聞き、課題を分析して今後の方針を決め、商品をリニューアルすることなどが考えられます。講義では、マーケティング活動について学んだ上で、演習形式で質問紙調査等の量的調査とインタビュー等の質的調査について理解を深めます。

【学生の皆さんへメッセージ】

自己評価や他者評価に必要以上に囚われすぎず、自分が「人間としてどう行動したいのか」という価値観に基づいて、何をどのように学ぶか選択し、自分らしく歩んでほしいと思います。