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経済学部新任教員のご紹介 (岡崎 洋太郎先生)

令和7年7月1日付で長崎大学経済学部に岡崎洋太郎(おかざき ようたろう)教授が着任されました。


【研究内容】

「国際関係・国際協力」

このようなテーマで世に出ている書籍や文献は数多存在します。どちらかといえば、国際政治や平和・安全保障、開発・途上国支援などの文脈で書かれているものが大半を占めていると思います。私自身、こうした分野への関心は高いものの、本学での研究でより重きを置きたいのは、主として経済分野での越境的な動き(モノ、カネ、ヒト)に関する公的セクターの取組(当局間協力を含む)です。

というのも、これまで長く中央官庁などに勤めており、携わってきた数々の仕事が、理論よりも実践、すなわち、政策担当者としての実務であったことから、そうした経験を本学での活動にも活かせれば、と思いつつ、自分が担ってきた業務の多くが国際性に富んでおり、これらを点ではなく線で結びつけることができたら面白いのでは、という発想を持つようになりました。

学術的な意味での専門性となると、正直なところ(この時点では少なくとも)持ち合わせていませんが、長く研究に従事してこられた他の先生方の領域から少しはみ出るところで、隙間産業的な研究ができれば幸いです。


【担当授業科目】

「国際関係概論」「国際協力機構論」(仮)

制度的なフレームワークを取り上げつつ、政策的な視点や最近のトピックスを交えて考察したいと考えています。

講義では、理論的な側面も大事にしつつ、上記(研究内容)のとおり、実務経験に基づく自分なりの見方などもお伝えしていけたらベターなのですが、そうバランスのよい中身にすることができるかどうか、今は自信がありませんが、そうなるよう努力します。

また、専門ゼミでは、基本書の輪読を行う予定ですが、貿易政策に比重を置き、経済学的な議論に挑戦します。とはいえ、理論にあまり傾斜し過ぎず(正直なところ苦手なもので)、社会で現に起きている、あるいは、ゼミ生にとって身近に感じられるようなトピックスに引き寄せて議論を展開していければ、という希望を持っています。

【学生の皆さんへメッセージ】

大学に籍を置くのは初めてです。教えることも教わることも、結局はともに伸びていくことだと思っています。皆さんとは、できるだけ一方通行にならず、議論を楽しみ、学び合うことを目指していきます。

講義でお会いするかもしれませんし、ゼミでご縁があるかもしれません。どちらにしても、せっかくこの長崎の地でご一緒するわけですから、ローカルな視点を共有しつつ、皆さんが将来どこでどう活躍されるにせよ、本学で思いをめぐらしたことを実社会で活かしていけるよう、できるだけ視野を広げ、時間をかけて思索を深めてほしいですし、その後押しであれば労を惜しみません。