意思決定問題と階層的構造
1.意思決定問題
いくつかの候補の中から1つを選ばなければならない状況
↓
自分の価値基準に基づく決定。(客観的な数字による決定ではない!)
※AHPはこのような意思決定を行う上で、多様な価値観をバランスよく取り込んだ科学的意思決定方法である。
2.AHPの構成要素
「問題」>>毎日が意思決定の連続。ex.結婚相手、選挙、新商品開発、資産運用、etc.
「代替案」>>問題の解決案の候補たち。ex.結婚相手の候補→Aさん、Bさん、Cさん、etc.
「評価基準」>>その問題には何が関係し、影響するのか。ex. 結婚相手→財産、家族構成、容姿、性格、仕事、etc.
※ただし、評価基準は複数個存在し、互いに相反する面を持っていることが普通である。また、その評価基準に対する価値基準は主観的であり、フィーリングの影響を強く受ける。(個人の好み、気分、感情など、あいまいな要素に左右されるということ。)
※その他の構成要素「アクター」について
問題解決は、本人の主観、意志によって行われることが普通であるが、本人以外の意志が重要視されることもある。そのような第三者の影響をアクターとしてレベル1とレベル2の間に階層を一段増やし、AHPを実行すると、その第三者の力関係がこのレベルの価値基準となる。
3.階層的な構造
レベル1 問題
↓
レベル2 評価基準
↓
レベル3 代替案
※それぞれの評価基準をさらに細かく分けて考える場合、その評価基準の下にもう一層、評価基準を加えることもできる。そのようにして段数(レベル)を増やし、さらに階層の深い分析をすることもできる。