2020-03-23 15:33:14

講義概要

目的

  • 人的資源管理に関する網羅的知識獲得
  • なにがなぜ/どうやって進歩しなにが退歩した?

担当教員

Rだいすき

  • R:統計学に特化した環境
    • 無料、正確無比、安い学習費用、美麗な出力。文句なし。
    • 本講義が用いるスライドもRでつくりました。
    • MSExcelでも十分なことも多い気はする\(\dots\)。
  • JICA(国際協力機構)によるODA(政府開発援助)の一環にて講師もしました。

休講予定とオフィスアワー

  • 前期はいまのところなし。コロナ禍のおかげで予定が読めない
  • 共通オフィスアワー:下記のいずれかに研究室にどうぞ。あらかじめメールにて連絡所望
    • 火曜日3-4限
    • 木曜日6-7限

欠席に関する取扱

  • 成績には加味しない。
  • 休講届や学生証亡失に関する文書提出は不要。
  • 上記2点については以上の通り説明済であるから、以降本件に係る照会は一切受け付けない。文書提出も不要。

成績評価

  • 定期試験
    • 定期試験期間中に実施
    • 穴埋め、正誤、200字程度記述
  • その他追加的課題

人的資源管理とは

企業の目的

  • 財・サービスを人類社会に供給する
  • 利潤を獲得する
  • 社会に貢献する

管理とは

  • 企業内経営資源調整・配分
    • QCDを実現を目指す: Quality納期, Cost費用, and Delivery納期
    • QCD実現を目指して、5Mを調整配分
    • 5M:Man労働力, Machine生産設備, Material資材, Method工程, and Money予算
  • 課せられた社会的使命を達成するために管理が必要
  • 管理しても使命すべてを達成できるわけではない

労務管理

Personnel management

  • 労働力調整・配分を担う
  • 産業革命にともなう賃労働者発生とともに発生
  • 無制限労働供給(低賃金でも働く労働者が無限に供給される状態)を与件とする
  • 表面歴には契約にもとづく対等な関係。実質は封建的身分秩序にもとづく関係
    • 参考 家産官僚制

古典的職務:賃労働者発生からあった仕事

  • 採用:従業員でない人物と労働契約(労務を提供するかわりに対価を得る契約)を締結すること。
  • 訓練:職務が要求する水準まで技能を高めること。
  • 定着:退職を阻止すること。
  • 賃金:労務の提供に対する対価を支払うこと。

科学的管理法登場

  • 技術的に合理的な管理を工程という観点から実現する手法群
    • あまりにも仕事がつまらくなりすぎて離職率が上昇しすぎた。
    • 高い離職率は資源配分上不都合。
  • 人類に恩恵と繁栄をもたらした手法のひとつ。
    • 製造業(とくに大量生産)においては普及をみた。
    • サービス業においても同様。現在ある業務改善云々はたいてい科学的管理法の応用か模倣か車輪の再発明。
    • 人類社会はさほど合理的になったようには見えな。

人的資源管理

Human resource management

  • 労働力という経営資源を調整・配分する
    • 実は他経営資源を管理するほうが優先順位が高い。労働力はむやみにいじると影響が大きいうえに、検討する事柄が多い
  • 大量生産勃興とともに発生
  • 労働力は有限な資源。管理しないと枯渇する

人的資源?

  • 利用可能な労働力の集合
  • 労働力人口の過半+非労働力人口の一部
    • 再生産が期待できるが、不適切な利用が枯渇をもたらす
    • 推計しないと量がわからない
    • 一度に利用できる主体はせいぜい数社

動機づけ

 本講義はほとんど取り扱わない

  • 働く気にさせること。
  • 1920年台以降、重要な課題(ということになっている)
  • 経営学に関する教科書を斜め読みで十分
    • 人間関係論や行動科学に関する記述を読んで一般常識として知っていれば十分。
    • 根拠になる社会心理学に関する研究不正が多すぎて信用できない。 例)スタンフォード監獄実験

社会的制約

  • 労務管理に固有といってもよい特徴。
  • それほど難しくないが、しばしば無視される。
    • 労働法は遵守すべし。
    • 企業の社会的責任を果たすべし。
    • 労働組合と労使交渉すべし。

まとめ

  • 労働力という経営資源を調整・配分する
  • 近代工業生産勃興とともに誕生
  • 古典的職務・動機づけ・社会的制約

次回 Taylorの科学的管理法