2019-05-07 17:05:49
復習
オフィスアワー
- 月曜日16時から17時30分
- 要事前連絡
- 許可するまで研究室扉内側立入禁止
職務満足の理論
- 職務に問題があることに気がついた
- 職務拡大:職務の量的拡大
- 専門化を緩和する
- 短期的には成果が出るが、じきに元通り
- 職務充実:職務の質的高度化
ボルボによる経験
- 職務充実を実現する
- 10名程度の労働者にて製品を生産する
- 自ら部品を探して運んで組み立てる
- 実は偶然
- 工場建設用地が狭く、同期化を実現するベルトコンベアを設置できなかった
- より大規模な工場にて実行したところ、労働生産性は下がった
山猫ストライキ
- 労働組合による指示によらない罷業
- 適法ではない
- 単調労働に従事したくないという心の叫び
- それでも科学的管理法を捨てられない。利潤最大化には科学的管理法が必要
課題
- 労働生産性と労働意欲と双方を同時に上昇させる方法を探求する
- 双方は独立だった
- 双方はトレードオフ(片方が上昇するともう片方が下降する)
- といっていい方法なし。さてどうする?
海の向こう
小集団活動
- 工夫改善と呼ばれる作業改善を目指す5人から10人による集団
- 統計学勉強会に端を発する
わが国製造業企業による品質管理
- 拙劣そのもの
- 機械要素規格標準化さえ達成しなかった
- 頭が5角形のナット、後送しなければ修理できない小銃、その他いろいろ
- 連合国軍が戦場でまみえた兵器から想像できなかった
- 占領軍が日本にて物品調達しようにも品質が低すぎて調達できない
- 本国発運送費用は無視できない
Edward Deming博士
- 日本品質管理の父
- 統計的品質管理の専門家
- 統計的品質管理:統計学がもたらす知見を品質管理に応用すること
- 連合国軍最高司令官総司令部主催による統計的品質管理手法勉強会を主宰
- デミング賞として名を残す
品質管理?
- 品質をある範囲内におさめる活動
- 平均的な品質と品質のばらつきをおさめる
- ほぼすべての製品について、所定範囲内に品質をおさめればよい
- 全製品を精確に同じ品質にするには費用がかかるし利点がない
- 詳細は後日
わが国における特徴(だった)
- 管理監督者から作業者まで普及した
- 「構想と実行の分離」からは考えられない事態
- 改善提案まで受け付けた
- 背景
- 高い初等教育普及率:難解な統計理論を理解できた
- 大きな生産量:Nが大きいとき、統計学的手法は威力を発揮する
真似したがうまくいかず
- わが国製造業企業が品質管理技術移転を目的に進出
- 例) NUMMI(1984-2010):GMとトヨタによる合弁工場
- 生産設備陳腐化を理由に閉鎖
- サービス業は科学的管理法進展
- ファストフード、アミューズメントパーク、コンビニエンスストア、その他いろいろ
- 歪が大きすぎておののく
いまとなっては昔話
- 生産量低下:Nが小さいなら個別に品質管理すればよい 例)造船
- 海外進出:職場が消えた
- 生産技術進歩:統計学が果たす役割が小さくなるようなリアルタイム品質管理
意義
- 生産性向上に直結する自律的作業が労働意欲と労働生産性を上昇させる
- 条件あり
- 生産技術水準:低
- 生産量:大
- 作業者に要求される教育水準:高