
大角 道子准教授
- 総合経済第一講座
- 地域デザイン領域
- 担当講義
- 保険論
- 専門分野
- 情報の経済学、
契約の経済学、
保険
- 研究テーマ
- 持続可能なリスク共有の仕組みの構築について
- 所属学会
- Econometric Society、
日本経済学会、
日本保険学会、
American Economic Association、
Game Theory Society、
American Risk and Insurance Association、
European Group of Risk and Insurance Economists、
Economic Science Association
保険に入る人、保険を引き受ける人
リスクの嫌いな人は保険に入りたがること、リスクが嫌いでない人はリスクの嫌いな人に保険を売りたがることの理論的な背景を教えています。そしてそういう人たちが保険を売ったり買ったりする市場の環境はそこで取引される保険にどのような影響を与えるのかを教えています。

確率論や暗号理論から学ぶ、リスクを軽減する工夫
3年次には確率論や暗号理論などのテキストを皆で読み、保険やセキュリティーの仕組みの背後にある基礎的な事柄を学びます。4年次には各自で自分の調査研究テーマを見つけてそれに取り組みます。例えば、最近新しく市場に登場したリスク共有の仕組みが、今後広く受け入れられていくのか、あるいは、そのためにどのような改善が求められるのかといったことを研究しています。

低所得を理由に保険に入らない人たちの補償を受ける機会を広げるにはどうしたらよいか。
リスクが嫌いでも所得の低い人は保険に入りにくい傾向があります。そういう人たちも入りたいと思うような保険があったら素敵だと思いました。その候補として、リスク共有の共同体が有力なのではないかと考えたのがきっかけです。リスクを共有する共同体では、リスクの嫌いな人たちがお互いの損失を少しずつ負担しあうことで保険会社を介さずに助け合います。そういう共同体を上手に運営するのには課題もありますが、うまく行けば保険会社に支払う保険料を節約することができます。

友人や家族と一緒にコーヒーを飲みながらおしゃべりすること
楽しかった時間を思い起こすと、家族や友人と一緒にコーヒーを飲みながら何か甘いものをいただいて、(くだらない)おしゃべりをしていた時のことばかりです。最近はそういうのが大切な時間なんだと思っています。
様々な分野で共通して用いられる科目に積極的に取り組みましょう。
様々な分野に共通して用いられる科目には、例えば数学や英語があると思います。どのような分野でも何かを論理的に考える必要が生じた際に、もし数学を使いこなせればとても助けになると思います。そしてどのような分野でも、自分の見つけた事柄を広く世界中の人たちに知らせるためのコミュニケーション手段として、英語はとても強い味方になります。ぜひこれらの科目の習得に積極的に取り組んで、将来の選択肢を広げてください。
