
ヴィエイラ・アマロ ベビオ助教
- 総合経済第二講座
- 国際ビジネス領域
- 担当講義
- Academic Writing, Academic Discussion & Presentation
- 教育・研究分野
- アカデミックライティング、
都市開発
- 専門分野
- 都市史学
- 研究テーマ
- 長崎市の都市発展
- 所属学会
- 日本建築学会、
都市史学会、
建築史学会
学術英語の書き方とプレゼンの基礎の練習
高校生までの間、基本的な英文の書き方を学んできたと思います。次の段階では、留学するためや外国人と自分の考えをより良く伝えるために、エッセイや学術論文などの長文の執筆を練習する必要があります。「Academic Writing」と「Academic Discussion and Presentation」の講義では、自己啓発の戦略を学ぶだけでなく、英語でエッセイを書いたりプレゼンを準備したりすることに取り組みます。
都市環境の様々な問題を調べるとともに、その解決に向けて挑戦しよう
ゼミ活動では、都市環境を調査する方法を実践し、問題やリスクを特定するだけでなく、都市自体を改善するために活用できる新たな価値を見い出します。このプロセスで、地理情報システム(GIS)のソフトウェアの基本、またロケーション・アナリシス(都市空間の分析方法)の基礎を勉強します。そのほか、都市空間や文化遺産が人間のメンタルヘルス(精神的健康)にどのように貢献できるかを学んでほしいと考えています。
なぜ「長崎学」の道を選んだのか
長崎市は日本国内で独特な風景を持っていることは周知のとおりですが、なぜこの状態になったのか、また日本人と外国人はどのように協力し都市を発展させたのか、というテーマについて強い興味を持ちました。新たな都市を設立し、それを長く維持するには、数多くの社会団体の間で文化的な相違や緊張関係を乗り越えなければなりません。そして長崎市の研究の中で、多様な社会問題と建造環境の問題が密接に絡み合っていると気づきました。今後も、長崎やほかの都市の発展過程を複数の視点から把握し、得られた知見と手がかりを現在の課題の解決に適用したいと考えています。
日常生活では自己のウェルビーイングを求めるのは重要
最近は、生活の中で精神的なバランスをちゃんと維持することの大切さを意識するようになりました。このため、少しでも時間があれば、毎日数分、歩きながらマインドフルネスの練習をし、雨の時は室内で短い瞑想をしようとしています。そのほか、「アイデア・ハンティング」(アイデアを狩りに行くこと)という習慣を持っています。定期的に書店や図書館内でぶらぶら歩き、ランダムに多様な分野の本・雑誌を開き、偶然面白いアイデアと出会えば、それをノートにメモする、というものです。または、都市の公共施設や空間を訪問し、気軽に人々・動物の様々な行動を見て、その際に想定外の空間利用を発見すると(例:アメフトの若者たちが浦上地区内の長い階段を練習の場として、たまに利用するなど)、簡単なメモをとります。この習慣のメリットは、新たなニーズの指摘や都市空間の改善につながるアイデアが得られるのです。皆さんも興味があれば、ぜひ試してみてください。
今日の世界は困難な課題で満ちている
どのような政策を実施すべきか、そしてお互いどのように共存すべきかについて、多くの人々の間で深い意見の相違があります。そのような中で、皆さんには、自分自身に挑戦し、勇気と品位を持って現在のいくつかの問題に取り組んでほしいと思います。すべての問題を解決することは難しいですし、解決には複数の世代にまたがることもあります。しかし、誰かがポジティブな態度で問題に取り組もうとすると、それは社会に良い影響を与えます。そのためには、集中力を保ち、毎日新しいスキルを習得するために最善を尽くさなければなりません。そうすることによって、皆さんは社会全体に貢献できる真のプロフェッショナルになることができます。