
朱 宝玲准教授
- 総合経済第二講座
- 国際ビジネス領域
- 担当講義
- 商法Ⅰ、
商法Ⅱ、
生活・経済活動と法、
初年次セミナー、
専門ゼミ、
令和7年度卒研ゼミ
- 教育・研究分野
- 商法、
会社法、
金商法
- 専門分野
- 商法、
会社法
- 研究テーマ
- コーポレートガバナンスにかかわる法的ルールの比較研究、
多国籍企業内部統治に関する研究、
クロスボーダー企業買収などの法的課題研究、
産業とテクノロジー融合における法的課題の研究
- 所属学会
- 日本私法学会、
国際私法学会
経済学部生向けの商法講義の内容と達成目標
本講義は、商取引や企業運営に関わる法の基礎から解説します。具体的に、商人・商行為などの商法に関する基本概念から、会社法の仕組みや内容(会社の種類、設立、資金調達、機関、計算など)を中心に取り上げます。企業運営における各種取引の法的枠組、株主総会や取締役会などの会社機関の役割と法的責任などを重点的に扱います。経済活動における法の役割を理解させるため、実際の事例や判例を交えながら講義を行い、法の経済活動に与える影響への理解を深めることを目指します。

経済社会においての商法問題の探究
経済活動における法的側面を深く理解することを目的とします。経済活動に関係する法制度(例:商法、会社法、民法、独禁法、消費者保護法、特許法等の知的財産法等)はどのようなものがあるか、どのように市場や企業活動に影響を与えるかについて、学生が自ら具体的なテーマを選定し、調査を行います。例えば、企業運営の法的枠組とリスク管理の視点からのテーマ「取締役の法定責任と企業活動の関係を探る」、または企業の法的義務と社会責任の視点から「企業の不法行為と社会責任」、「製造者責任と消費者保護」など、学生主導でテーマ選定・調査、プレゼンテーションを行い、学生と教員は一緒になってディスカッションします。

研究テーマを選んだ理由
異なる国や地域におけるコーポレートガバナンスの比較研究は、それぞれの法制度が企業運営に与える影響を明らかにし、グローバル化が進む中でどのような企業統治の法的枠組が適切かに関する課題への理解を深めます。また、多国籍企業のリスクマネジメント向上に貢献するため、多国籍企業が異なる法規制や商慣習が絡み合うなかで、どのように適切に内部統制を構築し、持続可能な成長を実現できるかを探究します。さらに、私は過去の実務経験で国を跨るM&Aの業務に携わったことがあるため、企業が国際的事業展開する際、どのように法的枠組や政治的要素を克服するか、今後研究を深めたいのです。その他、AIなどのテクノロジーについて、会社法などの法的枠組でどう扱うべきか、研究していきたいのです。
自由な心、持続的努力、ルール順守、一日一善
自由な心は、創造性を引き出し、固定観念にとらわれず柔軟に考える力を養う上で欠くことのできない重要な要素です。困難や変化に適応し、人生を豊かにする力を持ちます。教員として自由な心を目指し、柔軟な思考で教育と研究を進め、学生からの積極的な意見陳述や自由な発想と創造性をもたらす環境を作り出します。持続的な努力で、小さな成功の積み重ねが大きな成功に導きます。成功は創造性や持続的な努力だけでなく、ルール順守にも支えられています。ルールを守ることは信頼を築き、他者との協力や社会的な信用を得ることにも繋がります。そのほか、些細なことでもいいので、一日一善を実行するよう心かけています。好きな座右の銘は「塞翁失马焉知非福」です。

What you think, you become.
“The mind is everything. What you think you become.” 想像してみてください。5年先の自分はどんな人間になってどのような生活をしているかをイメージしてください。人間は心からなろうとするものになります。何かを切望することでその実現に向けて行動し始める力が湧くのです。強い願望があれば、困難に立ち向かい目標に向けて努力します。最初の一歩は次のステップにつながります。とにかく一歩を踏み出しましょう。Where there is a will, there is a way.
