LOADING...

Faculty of Economics,
Nagasaki Univ.

長崎大学 経済学部

The dance floor of economics

長崎大学
経済学部
SITE TOP

田村 由美子教授

  • 総合経済第一講座
担当講義
国際関係論
教育・研究分野
開発経済学、国際開発政策
専門分野
国際協力、国際開発支援、アジア諸国の経済、東南アジアの地域協力・地域統合
研究テーマ
国際開発政策を通じたアジア諸国との協働・共創

アジアの開発途上国との協働・共創

「国際関係論」を担当予定で、テーマは、開発途上国の経済成長に目を向けつつ、援助供与側から有効な援助政策やシステムを提供するための枠組み作りを目指す国際開発政策です。例えば、開発推進のための制度・能力が脆弱、国民経済の発展段階が低く市場が低発達という、経済学の法則や慣例が必ずしも当てはまらない状態には、個別の処方箋が必要です。最近まで25年以上アジアで暮らし働いた経験をもとに、アセアンやメコン川流域諸国などの現状を踏まえ、開発の現場では何が起きているのか、目前および中長期の開発課題は何か、実現可能な解決策は見出せるのか、皆さんと一緒に探究したいと思います。授業の一部を英語で行うことも検討しています。

現実の出来事や課題を見つめる自分自身のレンズを確立する

大学で専攻する分野は、その先の生涯を通じて、身の回りや国内外で起きていること、あるいは自らの問題意識を観察、理解、分析、評価するのに有益な自分自身のレンズを確立するものだと考えます。ゼミでは、国際関係論、経済学、国際開発政策論などの枠組を用い、開発途上国の社会経済発展における課題を多角的に考察し、その解決策を自ら模索する経験を積んでほしいと思います。参加型の講義やグループワークを通じて、自分が開発途上国の政策担当者や援助供与側の専門家になったつもりで、国レベルの開発戦略や案件ベースの支援策を提案してみるという実習も取り入れる予定です。

Pursuing a world without deprivation

日本で生まれ育ったのになぜか幼い頃から外国や語学に興味があり、大学・大学院時代には開発途上国の社会経済発展に貢献したいと思うようになりました。日本人が最も活躍・貢献できるのは自分事として考えられるアジア地域と恩師に助言され、アジアへの支援に特化した国際機関に入りました。その間、自分の問題意識の根源は何なのかずっと自問していましたが、なかなか答えが見つからない。実務において途上国の現実に直面するなかで、自分は機会や権利の剥奪 (deprivation) に強い憤りを感じ、何かしなくてはという衝動に突き動かされていると気づきました。開発協力といっても、相手国を助けてあげるという姿勢ではなく、一緒に前進することを重視します。

推しは長崎!

修学旅行で長崎を訪れて一目惚れ、長崎の独特な歴史、社会、文化が私の思考や感性の形成に影響を与えたと言っても過言ではありません。そんな難しいことを言わずとも、長崎は観ても食べても歩いても魅力満載、何より人が温かい。海外からも時間を見つけては長崎に通ううち、8年ほど前ついに長崎をふるさとにしてしまいました。あとは長崎弁がネイティブのように喋れたら、立派な長崎人になれると日々精進しています。

考えることを止めず、勇気を持って一歩また一歩

好きなことを諦めない。「私なんか…」と言わない。いつか、ではなく、今やる。楽しく充実した人生を送るための舵取りは自分にしかできません。人と比べても仕方ありません。自分は何が好きなのか、何に引っかかるのか、何をしたいのかを正直に妥協せず自問して、漠然とでも形が見えたらそれに向かって歩みを進める。運はもれなくつかみ取り、縁は求め拡げ頼り、やむなく立ち止まる時も小さな進展から力をもらい、人間力を磨く。大学時代の学びや遊びや経験を通じて、好きなことを追求し極める(これを世の中では専門性と呼びます)ための方向性を見出してください。