実施報告

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駐日インド大使を迎え、特別セミナーを開催しました


平成25年2月26日(火) 18時10分から長崎大学経済学部片淵総合教育研究棟 (新館) 101講義室において、ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使をお迎えし特別セミナー“Japan and the Evolving International Relations in Asia”を開催しました。


セミナー風景1 セミナー風景2

始めに、ワドワ大使による講演が40分程行われました。インドの政治・経済の現状を分かり易く解説していただくと同時に、仏教の価値観を通じてインドと日本の国民は長い間強い絆を共有してきたことや、最近の話題として映画にも触れられるなど (2013年米国アカデミー賞でインド人少年を主人公とした映画がいくつかの賞を受賞したことや、同行された在大阪・神戸インド総領事は2009年同作品賞受賞の映画“スラムドッグ$ミリオネア”の原作者であることなども紹介されました)、たいへん親しみ深い話に参加者全員が聴き入りました。


続いて、ワドワ大使と、平成25年3月末に本学部を退職するガン教授との間で、アジア諸国を取り巻く外交・経済問題について討論が行われました。また、本セミナーの司会を務めた本学部バスー教授からは、日本人にはなじみの薄いインドと日本の関わりの一端を示す興味深い話も紹介されました。

セミナー風景3 セミナー風景4
セミナー風景5

さらに、ワドワ大使のご希望を受け、急遽セミナー参加者との質疑応答の時間を設けました。フロアーからは原発問題、インドと日本の労働事情など、幅広い観点から質問が出され、大使はすべての質問に穏やかにかつ丁寧に回答してくれました。最後に、これからの印日両国の平和と繁栄、友好を担う若い学生たちに温かいメッセージを贈っていただきました。

セミナー風景6 セミナー風景7

当日はあいにくの雨にもかかわらず、本学部学生、学外者、本学部教職員等あわせて60名を超える参加があり、印日2国間の相互理解と友好関係の大切さが感じられる有意義なセミナーとなりました。

セミナーに先立つ2月25日夕刻には、大使一行4名は稲佐山からの夜景を楽しまれました。ロープーウェイや山頂展望台からの夜景の眺めに、大使、同行された総領事、参事官はたいへん感激されていました。また、皿うどん、具雑煮などの長崎の名物料理も楽しんでいただき、大使はサザエに苦戦しながらもたいへん美味しいと喜んでおられました。

26日のセミナーは予定時間を30分近く超過して終了し、2日間の長崎滞在のハードスケジュールの最後だっただけに大使はお疲れだったと思います。にもかかわらず、大使は若い学生たちと直接顔を合わせることができたとたいへん喜ばれ、満面の笑みで片淵キャンパスを後にされました。


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