教育・研究活動

研究活動

長崎大学経済学部では、経済学部 (研究企画委員会)、東南アジア研究所、長崎大学経済学会が中心となって、学術刊行物等の発行、講演会・研究会の開催、客員研究員の受入などの活動を行っています。

東南アジア研究所

東南アジア研究所の創設は、昭和30年代に遡ります。経済学部が昭和30 (1955) 年に創立50周年を迎えた際に、記念事業の一つとして東南アジア地域に関する理論的・実証的研究を行う施設を置くことになり、その活動を助成するために同窓会組織である瓊林会によって昭和33 (1958) 年に「財団法人東南アジア研究助成会」が設置されました。これに引き続き、昭和34 (1959) 年7月に東南アジア研究所が設立され、昭和37 (1962) 年5月には研究室、書庫 (積層開架式)、大会議室、応接室等を備えた東南アジア研究所の建物が落成しました。東南アジア研究所には、経済学部における特色ある東南アジア研究が蓄積されているとともに、研究成果の刊行、各種資料の収蔵・整備、講演会等の開催、教員の海外派遣などの事業を行っています。

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東南アジア研究所の所蔵・保管資料

東南アジア文庫

1959年の設置以来、東南アジア研究所が収集してきた東南アジアおよび関係諸国の経済・文化・社会等に関する図書資料です。長崎大学OPACで検索すると所在が「経済東南アジア研究所 (東南アジア文庫)」と表示されます。

戦前期文献

長崎大学経済学部の前身である旧制長崎高等商業学校に設置されていた研究館およびその後身の大東亜経済研究所が収集した1945年以前の刊行物です。

「長崎大学経済学部東南アジア研究所所蔵 戦前期文献目録」(長崎大学経済学部、2014年3月)
産業経営研究所収集資料

旧制長崎高等商業学校に設置されていた研究館は昭和17 (1942) 年9月に大東亜経済研究所と改称、昭和21 (1946) 年4月には産業経営研究所に改組されました。産業経営研究所は、研究館および大東亜経済研究所が行っていた資料収集業務を受け継ぎ、刊行物である『経営と経済』との寄贈交換等により大学や研究機関等の資料を収集していました。産業経営研究所は昭和59 (1984) 年3月に廃止されますが、資料の収集は経済学部において継続されています。これらの資料は東南アジア研究所に保管されており、長崎大学OPACで検索すると所在が「経済東南アジア研究所 (旧産経)」と表示されます。

旧制長崎高等商業学校収集商品見本・標本

長崎大学経済学部には、旧制長崎高等商業学校が収集した商品見本・標本の一部が残されています。これらは商品学及び関係科目の教育、研究資料として収集され、商品陳列館に展示されていました。戦後、標本として本学部に引き継がれますが、平成16年度独立行政法人化の際には資産承継されておらず、保管場所を転々とする中で廃棄されそうになったこともありました。しかし、経済学部の歴史を知るうえで貴重な資料であることから、今後も保存され、さらには学内外の研究者に積極的に活用していただく一助となるように整理作業を行い、このたびリストを作成しました。

分類および記載事項について

第19類パルプ及紙製品
第20類セルロイド及可塑物品
第21類石炭及其副産物
第22類石油及アスファルト
第23類醸造品原料及製品
第24類砂糖・澱粉・茶・煙草類
第25類種子及穀物類
第26類林産品及農産製品
第27類皮革及畜産製品
第28類甲殻類及水産製品
第29類薬品・爆発物及肥料類
第30類
第31類
参考品
雑品
第1類陶磁器原料及製品
第2類硝子原料及製品
第3類琺瑯鉄器及七宝器類
第4類セメント及建築材料
第5類鉱物及冶金成品
第6類合金及金属製品
第7類油脂蝋原料及製品
第8類リノリウム及油布類
第9類精油・香料及香粧品
第10類顔料・塗料及印刷インキ
第11類護謨原料及製品
第12類樹脂漆液及漆器類
第13類染料及インキ類
第14類
第15類
第16類
第17類
第18類
毛・毛糸・毛織物
繭・生糸・絹織物
棉・綿糸・綿織物
麻・麻絲・麻織物
人絹及人絹織物

長崎大学経済学会

長崎大学経済学会は、前身「長崎大学経済学部研究会」「長崎大学産業経営研究会」を継承し、経済学及び関連諸科学に関する研究と発表を行うことを目的として昭和59年に開設された研究学会です。機関誌『経営と経済』は、大正10年に創刊された『商業と経済』を変遷前誌とする伝統ある刊行物であり、長年にわたり経済学部教員・学生の研究活動を支える重要な役割を果たしています。経済学部・経済学研究科の教員と学生を主たる会員とし、機関誌の発行、講演会等の開催、学生懸賞論文の支援などの事業を行っています。

刊行物

紀要等の電子化について

経済学部の刊行物

東南アジア研究所の刊行物

長崎大学経済学会の刊行物

講演会・研究会

経済学部、東南アジア研究所、長崎大学経済学会の主催・共催で講演会・研究会、Faculty Seminarなどを開催しています。教職員、院生、学生だけでなく学外者が参加できるものもあります。

客員研究員

氏 名 受入期間 研究テーマ等
福澤 勝彦 R6.4.1 R9.3.31 衛星画像を用いた人的資源量推定に関する研究:いつ・どこに・なぜそこに分布するか
丸山 幸宏 R6.4.1 R7.3.31 型コロナウイルス流行下における地域の医療提供体制の総合的評価について
深浦 厚之 R6.4.1 R7.3.31 基準通貨の確立過程に関する研究
藤田 渉 R6.4.1 R7.3.31 衛星画像を用いた人的資源量推定に関する研究:いつ・どこに・なぜそこに分布するか
税所 哲郎 R6.4.1 R7.3.31 東南アジアの企業グループにおける組織論的考察-傘下企業における協働と躍動のマネジメント-
内藤 二郎 R6.4.1 R7.3.31 中国における地域開発、地域経済活性化にむけた政府、企業および
非営利組織の役割-日本の事例を参考にしたモデル構築の試み

Yun Woo Park
(ユン ウー パク)
R6.4.1 R6.12.31 (1) 日本における住宅ローンとMBSパフォーマンス特性の研究
(2) 住宅金融と日本の金融安定

学生懸賞論文

学生の学術研究活動を奨励するため経済学部後援会と長崎大学経済学会の支援を受け毎年度実施しています。

入選論文論題一覧

研究活動等自己評価報告書

平成24年11月に「研究活動等自己評価報告書 (平成19年度~23年度)」を刊行しました。

長崎大学の産学官連携事業の一環として民間等との「共同研究」「受託研究」などに協力しています。詳しくは長崎大学産学官連携戦略本部共同研究支援部門共同研究支援室までお尋ねください。

東アジアにおける最適な金融システム
研究ユニット

http://www.econ.nagasaki-u.ac.jp/east-asia/update.html