実施報告

実施報告

「長崎大学経済学会・2023年度第5回ファカルティセミナー合同研究会」を開催しました。


2024年2月26日に,経済学部新館101講義室において,東京都市大学環境学部の北村亘先生を講師にお迎えして「風力発電が野鳥に与える影響と保全措置の有効性」というテーマでの講演が行われました.講演では,脱炭素に向けた世界と日本の動向,再生可能エネルギー導入による課題,風力発電が鳥類に与える影響,風力発電所に係る環境アセスメントへの理解について,最新研究データを示しながらのご説明がされました.たとえば,風車の設置場所で鳥の個体数が減少するのは,「忌避反応」によるものなのか,ということについて,研究調査では「風車に近寄る鳥,風車を避ける鳥」が把握されており,いまだに不明な点がある…との説明がされました.

参加者からは,風力の種類,再生可能エネルギー別の環境負荷,風車の規模・発電能力,衝突確立モデル,衝突許容数,個体群存続確率分析等の具体的・専門的な内容の質問がありました.北村先生からは質疑応答によって,「研究のヒントを得ることが出来た」との感想がありました.なお,翌日には経済学部木村研究室の学生9名と雲仙観光局関係者が参加する野鳥観察会が絹笠山(雲仙岳)で開催されました.


「環境アセスメント」について説明する北村先生

講演会会場の様子

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