留学生日記

留学日記 イタリア

カ・フォスカリ大学 2023年9月~2024年6月

井上 貴裕 (2021年入学)

私は、イタリアのベネチアにあるCa' Foscari大学に交換留学をしています。本稿執筆時は2月初旬であるため、約半分が経過したところです。本稿は、留学先での日常を綴ったようなthe「留学日記」ではなく、将来的に留学を考えている人へのアドバイスを記したものになっています。

まず、留学期間についてです。留学に来る前は、留学期間を半年にするか1年にするかでとても悩んだのですが、今は1年にして正解だったと感じています。海外で暮らすということは予想以上に乗り越えなければならない壁が多く、それらへの適応・克服に時間がかかります (もちろん、個人差はあるが)。生活面、語学面、勉強面等のすべてに余裕が出てきて、自分から主体的に留学を楽しめるようになるには半年弱はかかると考えたほうがいいです。

次に、留学を楽しむためのコツについてです。私は、「多少の語学力」と「勇気」、「人柄」の3つが重要になってくると思います。確かに、語学面の壁はあります。当たり前ですが、語学力ゼロでは話になりません。ですが、たとえネイティブ並みに喋れなくても、言いたいことを正確に伝えることができなくても、なんとかなります。実際、ヨーロッパに来た後でも語学の勉強はできます。人と人をつなぐのは必ずしも言語だけではありません。異文化に触れる勇気とそれを理解しようとする心、そして何よりも大事なのは結局その人の人柄です。

3つ目に、旅行についてです。ヨーロッパ間は飛行機をはじめとする移動費が驚くほど安いです。時期が良ければ、ベネチアからロンドンまで2,000円で行けます。異文化に肌で触れることで気づかされることが多々あります。個人的な目標はヨーロッパの主要国制覇です。

最後に、海外留学をネガティブに捉えている方々に向けて、海外留学の素晴らしさを語って締めたいと思います。海外留学は私たちを様々な側面で成長させてくれます。セーフティーゾーンを抜け出して世界を感じることで、今までの常識が覆ったり、今までにない自分に出会えたり、、、ここには書ききれないほどの変化を実際に体験しています。また、金銭的な話になりますが、奨学金をもらうことができれば思っていたよりも金銭的な負担は抑えることができます。学生時代というのは、私たちに残された最後の自由に使える時間だと思います。学生時代に何かに挑戦したいと思っている人は、ぜひ海外留学に挑戦してみてはいかがでしょうか。

2024年2月更新