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経済学部社会イノベーション領域では、7月25日(金)に実践的なゼミ活動の中間報告会を各クライアントの方々を本学にお迎えして、実施しました。
経済学部社会イノベーション領域では、7月25日(金) に実践的なゼミ活動の中間報告会を各クライアントの方々を本学にお迎えして、実施しました。
(参考 https://www.econ.nagasaki-u.ac.jp/news/2025/05/2025.05.08a.html)
- 木村眞実研究室:野中果樹園(長崎市琴海形上町)
【来賓】株式会社野中果樹園(琴海):野中麻美さん、野中隆史さん、山下洋介さん - 津留﨑和義研究室:湯宿蒸気家(雲仙市小浜町)、雲仙観光局(雲仙市)
- 髙井計吾研究室:月香園製茶(西彼杵郡時津町)月足浩章社長
【来賓】月香園製茶(西彼杵郡時津町)月足浩章社長 - 辺見英貴研究室:ミクリヤ畜産(西海市西海町)、G・G戸根アクションクラブ(長崎市琴海戸根町)
【来賓】株式会社ミクリヤ畜産グループ・株式会社橙(精肉店みくりや畜産):御厨晴美さん、G・G戸根アクションクラブ:中尾信生さん、長崎市社会福祉協議会:福田耕平さん、長崎市地域おこし協力隊:赤羽誠さん
■中間報告会の発表内容:
【木村ゼミ】
◆POP班 (4名) では、野中果樹園の認知度向上を目的としています。野中果樹園で週に1回の農作業を通じて、野中さんの考えを知り、「次世代へつなぐ 琴海の力」をスローガンに掲げました。具体的には、野中さんの想いを伝えるポスターとカードを作成し、夏季期間から販売される野中果樹園とカフェとのコラボメニュー (同果樹園のシャインマスカットを使用したメニュー) に「カード」を添えるとともに、店内に「ポスター」を掲示することにしました。今後は、ポスターとカード配布による効果を検証するとともに、秋以降のコラボメニューに対応した店内掲示ポスターを検討します。また、直近の催事 (下記参照) の際に掲示するポスターと動画の製作も行いました。
◆イベント班 (4名) では、野中果樹園のコアなファンを増やすことを目的としています。具体的には、①LINEのブラッシュアップによる友達登録の増加と、②果物にふれるきっかけとなるイベントを企画しています。①については、リッチメニューを作成することで、これまでのオンライン注文の課題を解決し、かつ、情報が整理されたLINE画面によって、友達登録を増やすことを目標としました。②については、シャインマスカットを入れることが出来る箱を、リボンや折り紙等でコラージュする「コラージュボックスの作成のイベント」と、シャインマスカットの販売を、8月2・3日(土・日) にココウオーク長崎で行います。
※上記イベントのようす。 https://www.ncctv.co.jp/news/article/15947004
【津留﨑ゼミ】ゼミ生は8名 (4名×2班) です。A班では、小浜「湯宿 蒸気家」*をクライアントとして、温泉の蒸気を利用した「蒸し釜」のブランディングと、新規の「製塩事業」の支援を主テーマに、小浜温泉地区の活性化を含めた活動を開始しました。B班は、雲仙市の愛野・瑞穂・吾妻地域を対象としたインタープリテーション計画*の策定支援を行います。雲仙市では5年目の活動となります。今年度も、雲仙市、雲仙観光局、ゲストハウスTSUDOIのサポートを受けて、ゼミ活動を実施します。
【高井ゼミ】ゼミ生は10名 (3名×2班、4名×1班) です。月香園製茶株式会社*をクライアントとして、同社の月足社長の想いである「文化としてのお茶」の事業化を目指します。ゼミ生は、先ずは「お茶を知ること」から始めようと、4月に東彼杵町、月香園契約農家茶畑にてお茶摘み体験を行いました。海の青に映える茶畑の緑、手摘みで実感した新芽の柔らかさなど、味や香りだけではないお茶の魅力を五感で感じ取ることができました。
中間報告会では、3班それぞれが企画説明と進捗報告を行いました。「サイクリング」班は、九電産業株式会社海外事業部様にもご協力いただき、日本茶の魅力を観光客に伝えることを目的に、「そのぎ茶×サイクリングツアー」企画を立ち上げました。幸運なことに、本企画の趣旨に台北市議会議員でサイクリストでもある陳宥丞氏が賛同くださり、8月17日に陳氏らサイクリスト一行をゼミ生企画のツアーを通じておもてなしする機会が得られました。今後は、ツアー後に実施したアンケートなどを用いて、企画のブラッシュアップを進めていきます。
「ガ茶ガ茶」班は、お茶の消費量が減少する中で必要なのは「お茶との出会いを広げる」ことであると考え、手頃な価格で興味やワクワク感を喚起できるガチャガチャとお茶を組み合わせる、という企画に至りました。普段お茶を飲む人、飲まない人の両方が満足できるように組み合わせを考える、美軽茶やそのぎ茶などの長崎県産茶は観光地のガ茶ガ茶に入れる、などの工夫をしています。今後は、設置場所やパッケージを工夫し、いかに購入のハードルを下げていくかが課題です。
「お茶の時間」班は、お茶の消費量減とともに、家族で食卓を囲んでお茶の時間を共有する、「団らん」の機会が減ってきていることを問題として取り上げました。そこで、お茶の時間を未来に引き継ぐために、若年層(小学生)と保護者を対象にイベントを企画しています。イベントではお茶の淹れ方の実践講座、世界に一つの「マイ茶器」作り体験など、お茶を五感で感じられるようにしました。今後の予定として、ポスター、チラシ作成と集客を行い、11月には「お茶の時間」イベントの開催を目指しています。集客面の不確定要素は大きいものの、教育委員会への後援申請など、多くの人や組織を巻き込み、イベント成功に繋げられるよう日々試行錯誤しています。
【辺見ゼミ】ゼミ生は9名 (3名×3班) です。A班とB班のクライアントは、主に和牛の繁殖事業、経産牛の肥育と精肉販売業を行う株式会社ミクリヤ畜産グループ・株式会社橙*です。A班では、和牛のフリーズドライ商品の開発を行っています。中間報告会では、フリーズドライの販売に向けて、ターゲットや売り方の提案をしました。今後は、フリーズドライをどのような商品として販売するのかを検討し、商品化を目指します。
B班は産直販売所にある精肉販売所での販促活動をしています。畜産者の想いを商品の魅力として伝えるために、POPやSNS動画づくりやカフェとのコラボレーションについて報告しました。今後も引き続き、商品の魅力の訴求を実践していきます。
C班では、G・G戸根アクションクラブをクライアントとして、琴海戸根町地域にある「竹林の利活用」をしています。竹害対策と自然資源活用の観点から、竹の特性を活かした商品開発をしています。現在、「メンマ」づくりや、販売に向けた試作品の選定をしています。また、竹林活用に向けたイベントの企画も並行して進めています。
■クライアント情報等
*株式会社前田商会:https://maeda7.com/
*兼子漁具株式会社:https://kanekogyogu.com/
*長崎県立諫早高等学校:https://www2.news.ed.jp/section/httpwww2news-ed-jpisahaya-h/
*湯宿蒸気家:https://jyo-kiya.com/
*「インタープリテーション」とはその地域の魅力や価値を来訪者にわかりやすく伝えるコミュニケーション手法のこと。単なる情報の提供ではなく、体験や風景などを通し、そのものの背景にある意味や価値を伝えることが重要になってきます。
参照:雲仙観光局 (https://unzen-dmo.com/kunimi_interpratation)
*月香園製茶株式会社:https://gekkoen.jp/
*株式会社ミクリヤ畜産グループ・株式会社橙(精肉店みくりや畜産):
https://www.instagram.com/seiniku_mikuriya/
*野中果樹園:https://www.nonakakajyuen.com/
■Instagram
津留﨑ゼミ:https://www.instagram.com/tsurusaki_seminar/
辺見ゼミ:https://www.instagram.com/henmi_zemi/
木村ゼミ:https://www.instagram.com/kimuralab/
■中間報告会のようす
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