学生インタビュー「世界へ羽ばたくグローバル人材」
【経済学部から世界へ羽ばたくグローバル人材の育成】
長崎大学経済学部は100年を超える歴史の中で、常に国際的な視野に立つ実践的エコノミストの養成を行ってきています。その中で現在、グローバル人材の育成として様々な活動と改革を行っています。今回は、経済学部で、グローバルな人材を目指して頑張っている学生にインタビューをし、その取組を紹介します。
- インタビュイー
- 経済学部1年生: 永吉さん、森さん
- インタビュアー
- 経済学部留学生委員長: 井田先生、
グローバル事業英語担当: 古村先生
井田先生) 1年スタート時と現段階のTOEICのスコアを教えてください。
永吉さん) 4月時460点で、12月時は795点です。
森さん) 4月時315点で、12月時は670点です。
井田先生) どうして8か月間でこんなにスコアが上がったと思いますか?
永吉さん) 元々高校時代から英語が好きでした。大学に入ってモアディスカッションクラブに入ったことが英語力向上につながったと思います。このサークルでは週に一回集まって、様々な社会問題についてディスカッションをし、気楽に参加できる環境が整っています。今、ディスカッションの輪をアジア・アフリカ中心に海外に広げていて、現在10か国ほどが参加しています。英語力向上のための自己学習としては、机に向かって勉強するわけではなく、BBCWORLDニュースのラジオや洋楽を聞いています。
森さん) ディスカッションクラブは海外交流ができ、気軽にちょっとまじめにやってみようという感覚で参加できる点がいいです。英語の勉強としては、リスニングというわけではないですが、洋楽聞いたりして楽しみながら英語力をアップさせています。TOEICの問題集等はやっていません。
井田先生) 英語力を向上させるためには?
永吉さん、森さん) 英語で話したい、使いたいのに使えないというジレンマが向上させるきっかけになると思います。もっと使う場面を増やしたいと思い、勉強する。こうすることで自然とモチベーションが上がります。
古村先生) 日常生活の中で、楽しみながら行うことが良いですね。
井田先生) モアディスカッションクラブの活動について教えてください。また、その中での英語の利用頻度はいかがですか?
永吉さん、森さん) 1時間ほどのイントロダクションから英語で話し、聞いたりします。その後、英語を使ったゲームをします。ディスカッションとはいかないけれど、、、
古村先生) クラブの創立はいつですか?
永吉さん、森さん) 去年です。
井田先生) 全学サークルで、年度末の通常の設立申請時期より大幅に遅い時期に、学長に直談判して作ったそうです。
古村先生) どなたがコーディネートされているのですか。
永吉さん、森さん) 創立者の医学部院生の方がコーディネートしています。海外に友人もいらっしゃって、海外交流の経験が豊富な方です。この方が中心になって、みんなでディスカッションしようかと思い立ったのがきっかけです。今後質を高めて、色々な企画作りを実施しようとしています。
井田先生) 経済学部にも私が顧問になり来年度ブランチができますよね。去年の核兵器準備委員会に参加する在校生が中心となって立ち上げます。
井田先生) 英語を勉強することの意味はなんですか。
永吉さん、森さん) TOEICの得点を挙げるのが目標ではありません。
井田先生) 他の人に英語を勉強するように働きかけるにはどうしたら良いと思いますか?
永吉さん、森さん) 気持ちの問題だと思います。点数を上げることは意味を成さないと思います。英語を楽しんで、英語の必要性を見出すことが必要で、英語の必要性を見出していない人は、英語に触れ合うことが英語力向上に一番良いと思います。
井田先生) 来年度、経済学部でも文教キャンパスにある様なイングリッシュカフェをオープンさせますが、利用してみたいと思いますか。
永吉さん) 利用してみたいです。知らない人との英語での交流を深めることも良いと思います。
森さん) もし交流する場があれば、みんなの気持ちが高まってよいと思います。
井田先生) イングリッシュカフェにいっても誰もいないと意味がないですよね。今、どこに設置しようか検討中です。文教のカフェの様に、何時から何時までと決めて英語を話す常駐者がいるといいと思います。
井田先生) 英語の勉強に取り組むきっかけや理由は何でしょうか。
永吉さん、森さん) 楽しむためにやっています。
井田先生) 目標達成のために経済学部が提供するプログラム(英語の授業) や英語教材システムで役立っているものはありますか?
永吉さん) イーラーニング等は受け身の体制から自発的にやる姿勢に変わるともっとよくなると思います。
井田先生) スーパー英語という新しいシステムを購入しています。自宅でもアクセスできる教材です。
古村先生) 勉強したいという気持ちになって、その様なプログラムを使うといいと思います。
森さん) 教材として、こういう手段があるから利用してよいということでは、あくまでも“教材”ということで受け入れがたいです。問題を解くより、ゲーム感覚でやるほうががよいと思います。ラジオを聞くとか、自分の身になるものだといいと思います。
古村先生) ムービーテレコという教材にはドラマのような面白い映像が入っているから聞いていて面白いですよ。
古村先生) 入学後、TOEICの試験を何度も受験されていますが、長時間問題を解くことは苦になりませんか。
永吉さん) 最近は慣れてきて苦になりません。英語力があれば、スコアはあがるので、TOEICは自分の今のレベルを図る指針にはよいと思います。
井田先生) 経済学部に要望はありますか。
永吉さん、森さん) ノンクレジットのRob先生の授業を受講してきました。今後も継続して実施してほしいです。彼の授業は楽しんで受けることができます。古村先生のTOEIC講座は小規模だったので、ある程度の人数があるともっと楽しめていいと思います。
古村先生) 参加者が増えるように、うまくみんなの時間が合う様設定して宣伝する必要がありますね。
井田先生) Rob先生の授業内容を教えてください。
永吉さん、森さん) 音楽や映画を教材としています。英国の刑事ドラマや映画の一部を抜粋して、その出演者の心情とかをみんなで考えたりします。Rob先生は文法の間違いの指摘はしません。
古村先生) それよりも話して、自分の表現をすることが必要だと考えているからだと思います。
永吉さん、森さん) 授業では話したくても表現できないと困りますから、ある程度の語彙が必要です。Rob先生の授業では電子辞書をつかわないで、自分で表現できる言葉で話すルールです。
井田先生) 英語力向上に必要なことはなんですか。
永吉さん、森さん) やはり使う空間、時間、仲間が必要だと思います。
井田先生) 大学はそのうち、場所を提供できます。カフェを創り、ゲームを行ったりする環境を創ることができます。
井田先生) 最後に言いたいことはありますか。
永吉さん、森さん) 今しかやれないことを精いっぱい楽しみたいです。
古村先生) お二人は既に、海外(インドネシアと韓国) 交流を行ってきています。モアディスカッションクラブの活動内容をYouTubeでアップしたりもしているんですよね。
井田先生) ありがとうございました。今後のお二人のご活躍を期待します。
インタビュー実施日: 平成26年2月13日
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