2020年12月11日

幕末期大型古地図の原寸大複製完成披露式を開催

長崎大学経済学部

附属図書館では,経済学部分館に所蔵する幕末期の長崎市街を克明に測量した巨大な古地図を,富士ゼロックス長崎株式会社の社会貢献事業において,精巧に複製した大型地図を作成した。引き渡しを受け,経済学部講義室にて,横町理事・事務局長,増崎附属図書館長,深浦経済学部長,富士ゼロックス長崎関係者列席のもと,南森経済学部分館長から富士ゼロックス長崎(株)代表取締役社長へ感謝状を贈呈し,完成披露を行った。

この大型古地図は,縦3.4メートル横4.5メートルのサイズのもので,江戸時代に長崎の住民に対して行われていたお金を支給する「箇所銀・竈銀」という制度に関係がある。支給割合の根拠となる,1軒ごとの土地の間口と奥行きが書かれ,60坪を1箇所と表し,配分額の基準として地図に書き込まれている。

オリジナルは,破れなど紙の劣化が進んで,頻繁に広げて見ることが容易ではないため,これを解決するひとつの手段として複製地図を作成した。今後は,一般に公開するとともに,長崎学の研究や学習,大学や地域の小中高校の教材に利用されることを期待したい。








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