Contents

平成22 年7 月23 日(金)~ 30 日(金) 西南財経大学金融学院の学生4 名を長崎大学経済学研究科にて受け入れ、会社訪問や、特別講義などを行いました。

■長崎市役所

 長崎市役所では、長崎市の人口や長崎市役所の役割、組織、機能などのお話を聞き、その後市役所内を案内してもらいました。その中で学生たちは、中国の市役所とは違い日本の市役所は市民が自由に出入りできる環境に驚いていました。そして土地などの管理の違いを感じながらも、「市民と市役所の関わりについて」や、「外国人観光客について」「公務員と一般企業との関係」「公務員とサラリーマンの様々な違い」などを熱心に聞いていました。

西南財経大学金融学生受け入れ_長崎市役所

 



■経済学部学生との異文化交流

 経済学部の日本人学生と、1 日交流を深めました。同じ漢字を使う国同士、名前の漢字を文字で書いて自己紹介。同じ漢字でも、読み方が違う名前に戸惑いながらも、呼んでみると途端に親近感がわく不思議な感覚を味わいました。
 次に、日本を感じてもらおう と、日本人学生が千代紙で作った日本人形型のしおり(ブックマーカー)をプレゼント。その繊細さや色の美しさに日本の美を感じながらも、手で織って作ってあることに感動し一同大興奮。国の違いはあっても同年代ということですぐに打ち解けて仲良くみんなでその日開催中だった帆船まつりへ繰り出しました。途中買い物をしながら、最後は花火を見て日本の夏を満喫してもらいました。

西南財経大学金融学生受け入れ_長崎市役所

 

西南財経大学金融学生受け入れ_長崎市役所

 



■十八銀行

 日本の銀行について、十八銀行の歴史、十八銀行の地域に対する役割などのお話を聞き、とても珍しい紙幣発行当初のお金や銀行開業当時の様子などを見学しました。そこでは、金融系の学生らしく十八銀行の「金利について」や「株式のこと」などについて細かいところまで質問を行い、十八銀行の運営戦略にとても関心を持って見学しました。

西南財経大学金融学生受け入れ_十八銀行

 



■日本銀行長崎支店

 まずは、DVD を見ながら日本銀行の仕事やお金を作る様子、日本銀行のしくみなどについてを勉強。そして、日本のお金について直接手で触りながら勉強しました。日本のお金は世界でもトップレベルの偽造されにくさを誇っているということで、その様々な工夫や隠された工夫などを学びました。そのあと日本円で一億円相当の束を持ったりと普段なかなか経験できない日本の中央銀行を体験することとなりました。学生からは、「日本銀行の監督機関はあるのか?」や「日本では銀行を開くとしたらどこに許可をとればいいのか?」「サブプライムローン問題の時に日本銀行が行ったことはなにか?また政府が行ったことはなにか?」など、銀行の銀行としての日本銀行について興味を持っていました。中国の人民元も偽造防止の工夫で日本円と共通する部分があり、大きな発見と共通点に一同大変盛り上がりました。

西南財経大学金融学生受け入れ_日本銀行長崎支店

 

 西南財経大学金融学生受け入れ_日本銀行長崎支店

 


■長崎財務事務所

 長崎財務事務所の方にお越しいただき、お話を伺いました。長崎県の22年度の景気についてや、全国的な景気の流れ、財務事務所の仕事などの説明がありました。ここでも学生は長崎のGDP についてや三菱との関連などの質問をはじめ、日本の福祉は素晴らしい、日本人はお金を持っているのに、なぜ景気が悪いのか?モノを買わないのか?政府や国はその消費を刺激するような政策は取っているのか?また、日本では、最低限の生活が保障されているが、それでは働く意欲がなくなってしまうのではないか?など現在日本で問題化しているところを鋭く指摘し、これからの国際関係や、金融市場に大きな影響を及ぼすであろう日本の景気などについて議論を行いました。

西南財経大学金融学生受け入れ_長崎財務事務所

 

西南財経大学金融学生受け入れ_長崎財務事務所

 



企業訪問以外にも、長崎大学経済学研究科教授による日本文化や日本企業についての講義を受け、日本に関する興味と知識を深め、異文化体験を楽しみました。

Search
Information

Empirical Study on Asian Financial Markets

Edited by Masayuki Susai Hiromasa Okada

本書は、2006年12月に長崎大学において開催された国際カンファレンス等で報告された東アジアの金融市場を対象とした金融および会計学における実証研究の成果をまとめたものである。